記事一覧

4号線を北へ10km

2015.04.17

こんにちは、山吹Bloggerです!

今日も寒いですね…。
なんだか最近、わたしが記事を更新する日に限って
やたらと寒くなるような気がしてならないのです…。
せっかく見ごろな桜、あまり散りませんように!

昨日は盛岡のキャンパスを離れまして、
お隣の滝沢市に行ってまいりました。

(岩手県立大学や盛岡大学があるあの市です)
(最近まで「日本で一番大きい村」でした)

ここは農学部附属施設のひとつ、滝沢農場です。

ファイル 1963-1.jpg

げげっ、岩手山に雲が…。
もっときれいに晴れればくっきりでっかく見えるのですが…。
後日リベンジします!

…気を取り直しまして、
農学部2年次の履修科目である
「農場実習I」にお邪魔しております。

雪がなくなって、
学生さんが大勢バスでここにやってくると
「ああ、春になったなぁ」なんて実感がわいてきます。

岩大ならではの春の風物詩みたいな感じです。



さて、この実習は、
1回の授業につき、ざっくり2パートに分かれます。

ひとつは
「農場での、時期に応じた作物の管理作業」
もうひとつが
「自分で作付計画を立てて、収穫まで責任をもって管理する」

このふたつです。

前者はたとえば田植えとか、りんごの摘果などなど
規模の大きい作物の管理が主にあてはまります。

後者は、例外を除いて本当に好きなものを作ってOK。
(法律で禁じられている植物、収穫まで長期間かかる等が×)
(品種によっては各自で種や苗の調達が必要なことも)

ファイル 1963-2.jpg

去年の今頃は緊張の毎日だったであろう新2年生のみなさん。
1年で大学にもすっかり慣れたオーラが漂ってますよ!

新入生の皆さんも、来年の今頃はきっとこうなってるはず!
まだ不安が抜けない新入生さん、ご安心あれ。



今日はまだガイダンスや作付計画の段階なので、
まだ畑に本格的に出ることはありません。

…が、その計画がこれまた大事なプロセスなのです。
そしてけっこう難しかったりもします。

さらに、植物を栽培していく中で、
「班ごとに各自テーマを設けて実験・観察する」
という課題が課せられています。
冬にはその発表会もあるのだとか。

そのテーマもまた、自分たちで決めなければなりません…。

違う品種同士で収穫量をくらべてみたり、
仕立て本数を変えてみたり、
遮光をして日当たりを意図的に変えてみたり…

これまたそれぞれ学生さんの個性が出ます。

時に、凝り固まったわたしの頭なんぞでは絶対に思いつかない
斬新で目を引くアイデアをもってくる学生さんも。



皆さんもご存じのとおり、
作る品目によって道具や管理は違います。
しかも、各自必ず何品目か組み合わせることになっているので
まったく同じ畑ができることもまずありません。

だから、おおげさかもしれないけれど、
「世界にひとつ、自分たちだけの畑」
を半年くらい持てるわけです。

すべて自分たちで決めて進めなければならない分、
きっと得られるものもたくさんあると思います。

ファイル 1963-3.jpg

真剣そのもの。

とおもいきや

ファイル 1963-4.jpg

なんだか楽しそう!

他のいろんなことにも言えると思いますが
計画をたてるって楽しいですよね。

旅行、イベントの企画、連休の過ごし方などなど…

もちろん計画通りにいけなくなることもあったりします…。
風でたおれる、折れる、鳥や虫に食べられる、
まさかの霜、突然の大雨などなど…

その時にどう対処するか、その後どうしていくか、
考えたり取り組んだりするのもまた大切なことで、
すべて皆さんの糧になることと思います。



これから、みんながどんな畑を作って、お世話していくか。

前期の試験までの間、ときどき紹介していこうかな、
なんてぼんやりと思っています。

全部は紹介しきれないし、
毎週必ずは載せられないかもしれませんが、
気長に見守っていただければうれしく思います。



以上、滝沢での初授業のようすでした!


おまけ
ファイル 1963-5.jpg

温室ではパンジーとビオラが咲きそろってました!