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ひとつずつ地道に見てます

2016.02.01

毎年恒例、ドラフトチャンバーの定期点検が
あらかた終盤にさしかかっております。



みなさまもごぞんじのとおり、
大学ではいろいろな研究や実験を行っているのですが、
それが必ずしも安全なものばかりという訳ではありません。

危険をともなう作業が必要なこともたくさんあります。

その「危険をともなう作業」の中で、
揮発性の有害物質や有害な気体を扱う時、
必要になるのが「ドラフトチャンバー」です。

わかりやすくざっくり例えると、
「扉が付いた箱型の大きな換気扇」
といったところです。

この「ドラフトチャンバー」ですが、
大きさも使う目的も使用頻度も研究室や授業によってさまざま。

適正に使っている限りそう簡単には壊れませんが、
いつでも安心して使えるように、
本学でも一年ごとに定期自主検査を行っています。



きちんと吸い込めるかどうかを測ったり、

ファイル 2162-1.jpg

スクラバー(排ガス洗浄装置)の作動や水位をチェックしたり、

ファイル 2162-2.jpg

ドラフトは基本的に扉を半開き状態で使うのですが、
たくさん開けるほど吸い込みは弱くなります。

だから、一定以上の吸い込みが確保される開き加減、
つまり「使用時に扉をどこまで開けても良いか」をシールで表示したりもします。

ファイル 2162-3.jpg

これを学内にあるすべてのドラフトチャンバーでチェックするので、
見る数もかかる時間も膨大!

でも、皆さんが安全に研究や実習に取り組むためには
欠かせないお仕事でもあります。



チェックしていくと、ごくまれに、
使用できる状態でないものも出てきたりするわけですが…。

当然、修理や部品交換が必要ならそれらが完了するまで
そのドラフトは使うことができません。

そんな時は…

ファイル 2162-4.jpg

こんな貼り紙をさせてもらうこともあります。

あまりお目にかかることのないレアなケースですが、
もし見かけたら、そのドラフトは使わないようにしてくださいね。

また、基本ですが、実験をするとき(特に危険を伴う作業)には
必ず教職員の指示をよく聞いて、
周りの安全や避難経路、万が一の時の対処の仕方を確認しておきましょう!

(緊急用シャワーや洗眼器、AEDの場所は覚えておいて損はないですよー!)



おまけ

前回研究室(の入り口)ウォッチングの最中、
カエルさんがお出迎えしてくれるお部屋に出会いました!
ファイル 2162-5.jpg