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あの日以来の活動報告

2016.03.10

昨日に引き続き、イベントのご紹介です。
開催期間が3/2~3/8と、すでに終了してしまったイベントで恐縮ですが、この期間、図書館のアザリアギャラリーで開催されていたのが、
岩手大学地域防災研究センター 活動報告ポスター展
です。
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このイベントは、同センターが全学組織となった2012年から4年間の活動で得られた知見を、多くの方々に知っていただき、地域防災力の向上に寄与することが目的となっております。

室内には、その活動をギュッと凝縮したポスターが30枚位でしょうか、所狭しと並べられています。
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それぞれのポスターには、代表者や連名で多くの方のお名前が記されており、これだけ沢山の方々が、防災についての活動を続けられていたんだなー、と、改めて実感しました。

また、会場の一角に設けられたポスター。
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こちらは、東日本大震災津波記録誌『つなぐ』の英語ダイジェスト版『TSUNAGU We are together』作成プロジェクトの報告です。
岩手大学生と盛岡市内の高校生37名が参加し、発刊したものだそうです。
教員にかぎらず、学生や高校生までもが参加し、世界に向けて情報を発信していたとは、知りませんでした。

展示されていたのは、ポスターだけにとどまらず、中には実際に防災に役立つモノを作成し、展示しているスペースも有りました。
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それぞれ
・災害時に空から地上の写真を撮影し、人命救助に役立てるための無人航空機
・緊急地震速報に連動してフラッシュを開始する制御機器
・災害発生時の水の流れなどをシミュレートできる3次元地形モデル
だそうです。
こちらは技術部の方々が主となり作成されたもので、ここでも防災活動の裾野の広さと、各々がその得意な分野で活動に取り組んできた様子を窺い知ることができました。

活動対象の裾野を広げるという意味では、こちらも目を引きます。
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地震防災かるた

震災時、「津波てんでんこ」という言葉が話題になりましたが、非常時にてんでバラバラに避難するために心がけておくべき
 「に」もつより 避難すること 大事だよ
 「れ」んらくカード 小さい子どもに 持たせよう
等々、非常時への備えについて、子どもたちでも遊びながら覚えることができるアイテムです。
自然災害が発生するのはやむを得ないものとして、その時に我々がどのように行動すればよいか、どのように行動できるか。
それを決めるのは、こうした小さな意識づけの積み重ねによるものかもしれません。
 
 
以上、『「岩手の復興と再生に」オール岩大パワーを』をスローガンに復興に取り組んできた、岩手大学の活動の一環をご紹介しました。
 
 
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岩手大学地域防災研究センター
http://rcrdm.iwate-u.ac.jp/

東日本大震災津波記録誌(英語版) (岩手県HP)
http://www.pref.iwate.jp/kyouiku/ippan/koho/030432.html