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ささやかな感動

2016.07.20

こんにちは。
紺Blogerrでございます。


既に本Blogにも書きました通り、
ここ最近、宮沢賢治関係のことを調べています。


その関係で、
宮沢賢治の得業論文を読んでいます。
…「得業論文」。聞きなれないとは思うのですが、
高等農林学校における卒業論文だと考えて頂ければ良いのかな、と思います。


で。
その得業論文なんですが、
いくつかの参考文献が記載されておりまして。
その一つに
「S.L jodidi Chemical Nature of the Organic Nitrogen in the Soil Journal of the Chemical Society.Vol.102.p292」
という表記がありました。
仕事柄、「Journal of the Chemical Society」
という雑誌に載ってる論文なのかな、というのはわかります。


で。
本学図書館の検索システムで
「Journal of the Chemical Society」を調べましたら、
ファイル 2285-1.jpg
それらしい検索結果が。


で。
例の積層書庫を確認しましたら、
当該雑誌が残っており、上記ページ(p292)
に、参考として記載されている論文についての記載を発見。


(これそのものを手に取ったかどうかはわからないものの)
「宮沢賢治もこれを読んだんだろうなぁ」
としみじみ感動しながら当該ページを読んでいくと、
そもそもは
「JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY」
に当該論文が掲載されているようで。


で。
当該雑誌のHPを見ると、
その論文を見ることができました
(1912年発行のVolume34,Issue1に掲載されています)。
……悲しいかな…。
……僕の英語力ではその論文を読解できませんが…。


本当、オチらしいオチも無く恐縮なんですが、
辿れば辿れるものだなぁ、というのと、
大学図書館っていうのは奥深いなぁ、というのと、
ネットのおかげで掲載誌も見られる時代なんだなぁ、
と、ささやかな感動を覚えた本日でした。