さて、秋の農場特別実習編は前回に引き続き、
先生からのお呼ばれの行き先は…
ん?
宿舎の食堂…?
そして出てきたものは
なんと小皿に盛られたカレー!
「この世の誰もがみんな大好き」とまではいかずとも、
嫌いな人はそうめったにいないであろう、カレーです。
しかも米なし!
カレーのみ!
よく見ると何やら、謎の番号が書かれた紙が貼られてる…?
そして渡される紙と取り皿。
どうやら、
3種類の「これがカレーである」ということ以外は
一切何もわからないカレーを食べ比べして、
味など感じたままに評価するのがここでのミッションのようです。
聞くにこの調査は4年生の学生さんの卒論の一環なのだそう。
ちなみに食べてひととおり回答欄を埋めてから聞かせてもらった
この謎のカレー3兄弟の正体は、
・市販のカレールーそのまま
・わたしたちが通常「トマト」としてごく普通に食べる生食用トマト入り
・クッキングトマト(岩手で開発・普及推進中の加熱調理用トマト)入り
とのこと。
「クッキングトマト」は栽培の手軽さももちろん、
特に熱を加えることでよりおいしく食べられるトマトだそうで、
ミートソースのような定番メニューだけでなく
炒め物、みそ汁、煮物などなど、和食にも合うなかなか万能なトマトなのは、
すでにご存知の方もいらっしゃると思います。
そんなクッキングトマトが3つのうちどれか1つに入ってるということを知らずに…というかそもそも「カレーである」ことしかわからない状態で食べてどのように感じるか。
意外と評価は分かれたりもしたようです。
(わたしは「トマトが入っているか否か」までは判別できたものの…)
(トマトの種類が違うことは判別できず)
(頑張れわたしの味覚)
たねあかしが済んでから、言われてみれば「確かにしっかりした味だったなぁ」とか
「こっちのがマイルドたったなぁ」とか納得するんですよ。
それが、なんの情報もなくただ純粋に味だけで判断、となると
案外見分ける(味わい分ける?と言えばいいのか…?)のが難しいです。
たまにテレビなんかで見かける「利き○○」「格付け○○」なんかは
目隠しまでして視覚からの情報までシャットアウトしてますけれども
あれ、視聴者側から見て思っている以上に難しいんだろうなと…。
そんなことをぼんやり思う、
卒論のお手伝いを兼ねたひとくちカレータイムでした。
この嗜好検査で、この日の実習は終了。
あとは本番の夕食を待つばかりですね。
それにしてもクッキングトマトカレー、
味に芯があるというか、はっきりした濃い味でおいしかったのでわたしも今度作ってみようと思います。