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開花がないなら発芽を見せればいいじゃない

2019.04.18

さすがにわたしまで待ってはくれなかったか…。

本学は一足早く昨日でしたが、今日は今日で
「盛岡市の標本木」の開花(5輪でしたっけ?)により、
盛岡市としてもついに桜の開花宣言がされましたね。

いよいよこの地も本格的に桜シーズンに突入です…!

そして迫る週末。
迫る大型連休。
迫る新元号「令和」。

今シーズンはお花見の気分も例年よりいっそう高まりそうですね。

さて、惜しくも開花宣言はできなかったので、
今日は代わりに「種まき宣言」しようかと思います。


先日、前期の「農場実習I」の初回の授業が行われておりました。

附属滝沢農場で行われる、農学部2年生の授業です。

この日は、実習の内容やスケジュール、持ち物、服装などなど
ガイダンスの後、農場内を見学するという流れだったのですが

なんとこの日、年に一日しか稼動しない、
激レアな機械にお目にかかれる日でもありました。

ファイル 2967-1.jpg

見たことがある方、むしろ私も、うちでも、使っています、
という方もいらっしゃるのではと思うのですが、

この実習で使うあるものを、
短時間でたくさん作ることができる機械なんです。

…と、皆さん機械の周りにずらり。
先生と担当の職員の方とで詳しく説明されています。

ファイル 2967-2.jpg

トレーをベルトコンベアに流すと
土と水と薬剤とが自動的に適量敷き詰められて、

ファイル 2967-3.jpg

種もみが100gずつ均等にパラッと蒔かれ、
その上に薄く土がかぶせられて(覆土)、完成。

ファイル 2967-4.jpg

そう、水稲の播種の作業と、
それを自動でやってくれる機械、でした。

自動といっても、土や水や種もみをセットしたり、
できあがったトレーを育苗ハウスに運び出したり、というのは
全部人の手で行うので、何もしなくていいわけではなく
むしろ職員の皆さんと農場に配属の学生さんも総出で
あわただしく動き回ってます。

それでも、約5.5haあるこの農場の水田に植えるすべての苗を
一日で、しかも品質の揃ったものを作ることができるのは
この機械のおかげでもあります。

ファイル 2967-5.jpg

この播種作業の前に、一週間ほど水に浸して発芽させた種もみと、
播種を終えたトレーたちが並べられていく育苗ハウス。

白っぽい芽がぴょこっと出ているのが見えますが、
この芽は出すぎてしまうと、播種のときに折れてしまうのだそう。
この絶妙な加減が難しそうです…。

このあと一ヶ月くらいすれば、今度はこの苗たちのうちいくらかを、
自分たちで手で定植(田植え)する実習がある予定です。
(そしてその頃には「令和元年」になってるのかぁ…)

まずはそれまで、苗が無事育っていてくれますように。