本学は一足早く昨日でしたが、今日は今日で
「盛岡市の標本木」の開花(5輪でしたっけ?)により、
盛岡市としてもついに桜の開花宣言がされましたね。
いよいよこの地も本格的に桜シーズンに突入です…!
そして迫る週末。
迫る大型連休。
迫る新元号「令和」。
今シーズンはお花見の気分も例年よりいっそう高まりそうですね。
さて、惜しくも開花宣言はできなかったので、
今日は代わりに「種まき宣言」しようかと思います。
先日、前期の「農場実習I」の初回の授業が行われておりました。
附属滝沢農場で行われる、農学部2年生の授業です。
この日は、実習の内容やスケジュール、持ち物、服装などなど
ガイダンスの後、農場内を見学するという流れだったのですが
なんとこの日、年に一日しか稼動しない、
激レアな機械にお目にかかれる日でもありました。
見たことがある方、むしろ私も、うちでも、使っています、
という方もいらっしゃるのではと思うのですが、
この実習で使うあるものを、
短時間でたくさん作ることができる機械なんです。
…と、皆さん機械の周りにずらり。
先生と担当の職員の方とで詳しく説明されています。
トレーをベルトコンベアに流すと
土と水と薬剤とが自動的に適量敷き詰められて、
種もみが100gずつ均等にパラッと蒔かれ、
その上に薄く土がかぶせられて(覆土)、完成。
そう、水稲の播種の作業と、
それを自動でやってくれる機械、でした。
自動といっても、土や水や種もみをセットしたり、
できあがったトレーを育苗ハウスに運び出したり、というのは
全部人の手で行うので、何もしなくていいわけではなく
むしろ職員の皆さんと農場に配属の学生さんも総出で
あわただしく動き回ってます。
それでも、約5.5haあるこの農場の水田に植えるすべての苗を
一日で、しかも品質の揃ったものを作ることができるのは
この機械のおかげでもあります。
この播種作業の前に、一週間ほど水に浸して発芽させた種もみと、
播種を終えたトレーたちが並べられていく育苗ハウス。
白っぽい芽がぴょこっと出ているのが見えますが、
この芽は出すぎてしまうと、播種のときに折れてしまうのだそう。
この絶妙な加減が難しそうです…。
このあと一ヶ月くらいすれば、今度はこの苗たちのうちいくらかを、
自分たちで手で定植(田植え)する実習がある予定です。
(そしてその頃には「令和元年」になってるのかぁ…)
まずはそれまで、苗が無事育っていてくれますように。