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由緒正しき松

2011.07.14

岩大エキスでもたびたび訪れております、附属植物園
ミュージアム本館への角には、このような
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告知板が設置されていて、園内の案内・配置はもちろん、季節に応じた様々な情報が提供されております。

近づいて現在位置を確認してみると、すぐ側に「山邊の松」の文字を発見。
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「松」と言うからには当然松の木なんでしょうけど、わざわざ「山邊の」と付けるには、それなりの理由があるはず。
早速探りに行ってみましょう。

はい、自転車5秒で到着した「山邊の松」の現場です。
写真ではちょっと伝わりにくい感もありますが、一本の松の木が横に広く枝を伸ばしていて、大きな盆栽を見るかのよう。
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大きく張り出した枝は、木組みで支えられており、柱には樹種の説明板もありました。
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それによるとこの木は「ヒメコマツ」だそうで、高さ約30mになると書いてありますが、この山邊の松は1mあるかどうか。
きっと手入れの賜なのでしょう。

そしてこの木の横には、解説の立て看板が設置されています。
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それによると、「通用門を入ってすぐ正面」、つまりこのあたりが「南部藩お目付役の家柄であった山邊家の庭」だったそうです。
もちろんそれは、明治36年、この地に盛岡高等農林の校舎が建つ前のお話ですから、樹齢となるともう想像もつきません。
そうなるとやはり、ただの松ではなく、敬意を表して「山邊」の名を冠することになりますね。