教学マネジメントセンター

センター長メッセージ

 2018年11月に中央教育審議会によって取りまとめられた「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」では、普遍的な知識の理解や汎用的技能の修得に加え、時代の変化に合わせて積極的に社会を支え、論理的思考力を持って社会を改善していく資質を有する人材の育成が求められています。さらに、各大学における教学面での改善・改革に資する取り組みに係る指針として2020年1月に中央教育審議会大学分科会によって「教学マネジメント指針」が取りまとめられ、全学的見地から学修者本位の教育を構想・推進する必要性が指摘されています。

 今後到来する予測困難な時代にあって、学生は自律的な学修者となることが求められており、学生を自律的な学修者に導くためには、大学は学修者本位の教育、「何を学び、身に付けることができるのか」という観点から「個々人の可能性を最大限に伸長する教育」を実現させなければなりません。特に、コンピテンシーと呼ばれる高い業績や成果につながる行動特性を学生が自ら備えることは、学生が予測困難な時代を生き抜くためには必須の要件です。

 さらに、Society 5.0やグローバル化など急速に変化する社会に対応するためにも、4年間にわたる教育課程を再度見直すとともに、全学的な体制で本学の教育を担う必要があります。そのためにも、機動性を有したマネジメント組織が不可欠であり、その任務を担うために教学マネジメントセンターが設置されました。学生を自律的な学修者に導くための教育を提供することは大学の責務であり、そのための改革が必要不可欠です。改革には多くの困難が予想されますが、皆さんと協力しつつ一歩ずつ進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

教学マネジメントセンター センター長
喜多 一美