昨日の夕方の空。
おびただしい数の鳥の群れが、学内上空を行ったり来たり。
(桃先輩のようなきれいな空&白鳥でなくてごめんなさい)
こんなにびっちりと集まっているのに、
どの鳥もお互いぶつかることなく、
かつ一糸乱れぬシンクロぶりで、
まるでひとつの大きな物体であるかのように動けるなんて
鳥の平衡感覚や空間認識力って果てしないなぁ…
…なんて感心する余裕はなく、
「きもちわるい…」
「黒い点々がびっしりしててうねうねしてる…」
「見てるだけで身体がかゆくなりそう…」
という本能から発される何らかの身体の防衛反応の声を
ぐぐっと飲み込んでスマホカメラを空に向けた
その時間は17時半頃。
そういえば日が長くなってきているんですね。
クリスマスの頃(≒冬至)には
16時を過ぎればもう真っ暗だったのに。
確実に、季節は春へと向かっていることを
あらためて実感できる画像でもあります。
(もちろん、そんなことに気づく余裕もこの時はありませんでした)
「黒い」「こまかい」「びっしり」にちなんだ話題をもうひとつ。
生協購買には
油性ボールペンでは初という、超極細ペンが店頭に並んでいました。
授業にゼミにサークル活動にアルバイトに、
3・4年生は就活、学会、卒業研究もあって
大学生の皆さんの予定って手帳に書くの大変だよなぁ、
なんて思っていましたが
これなら手帳の小さい枠の中にもいっぱい書き込めそうです。
そしてなんと、このペン専用の試筆コーナーがありまして、
以前にも
「試筆コーナーのストレートな心の声が好き」
と申していたわたしですが
このペーパーもなかなか多様な人間模様だったので
お久しぶりに掘り下げてみようと思います。
それにしても超極細ペンだけあって、
「世の中の文字は小さすぎて読めない!!(書類を空中にバラまきながら)」
状態ですね…。
活字だけでなくペンの細さまで進化しているのだから、
某メガネ型ルーペがヒットするのも納得ですよね。
①まず、なんといっても「あいうえお」の多さ。
用紙が小さい方眼で、字のサイズや文字数の目安が
既に定まっているわけです。
だから、無地の白紙だったら大きく「あ」と書いて終わるところ、
5文字書いても全然余裕!なレイアウトだと
皆さん自然とあ行の文字を全部書きたくなる、ということでしょうか。
そしてたまに「あいう」で踏みとどまったり
はたまた勢いで「かきくけこ」まで駆け抜ける方もいたり。
②
「かきやすい」
「こまかい字がかけちゃう!」
これはもうこの商品のアピールポイントを
そのまま書いてみたやつですね。
「こまかい」をひらがなで書いたのは
マス目にぴったり収まる文字数にするためでしょうか。
③金曜日の2行目には「RNA」の文字。
さっと出てきたワードがこれということは、
きっと生物系の実験の合間とかに来店したんでしょうか。
実験ノートも、図やちょっとしたスケッチや
細かい書き込みが必要になることもあるし、
油性ならノートをうっかり濡らしてもにじみにくいので
このペンは良いかもしれませんね。
④日曜日の2段目には突如「あいちゃん」が出現。
あいちゃん…どちら様でしょうか?
というかよく見るとこれ「ちゃ」が1マスにおさまってる…
このペン、かなり小さいスペースでも書き込めそうなことがわかります。
⑤左上枠外と用紙ど真ん中に、完全に方眼の枠を無視した
「岩手県」と「アメリカ」の2つの地名。
アメリカ大陸は大きいですからね。
岩手県も日本の県の中ではいちばん大きいですし。
どちらも小さな枠に縮こめられずに、
でっかくのびのびとしている様を表しているのかもしれません。
⑥木曜日の中ほどには
「めんせつやー」の6文字。
これから面接、というときに立ち寄ったのでしょうか?
3年生の就活がまだ解禁していないこの時期に面接、ということは
アルバイトもしくは院試、あたりですかね。
もう終わってしまったかもしれませんが、
伝えたいことやまとめた考え、希望などなど
落ち着いて話せてよい結果につながることを祈っております。
⑦さて、最後になりますが、右側枠外、
「ああー」
を書いた方がちょっぴり心配です…。
期末試験や卒論の発表&〆切etc...
いろんなことがある時期なのでなおさら…。
何か苦しいことがあって心の悲痛な叫びが漏れ出た
「ああー!!」ではなく、
単に試筆する文字の定番である「あ」を
なんとなく2つ書いてついでに直線もスッとひいてみただけ、
だといいなとひそかに願っています。
それにしても、
細かい黒い生き物がびっしりうごめいていると
身体がぞわぞわするのに
黒い細かい文字がびっしりしていても
何もぞわぞわしない、この違いってなんなんでしょうね…?
動くか動かないか?
人間の心と身体って不思議です…。