ちょうど1か月ほど前に、
https://uec.iwate-u.ac.jp/ekis/diary.cgi?no=2967
水稲の播種の見学をしていた話題、覚えてますか?
あれから1か月の時を経まして、
いい感じに育った苗たちが、ついにハウスを出る日がやってまいりました。
そう、田植えの実習です。
毎年話題にさせていただいてる実習なので、
できるだけ違ったアングルをもとめて
毎年学生さんによって変わる雰囲気、作業中の会話、
時折起きるアクシデントなどなど、
その年その時しかない瞬間を少しでもお伝えできればと思います。
去年は1日目終了後、天気が大きく崩れて2日目が中止になりました。
さて今年はといいますと、
陽射しは去年より強め、風も去年よりそこそこ吹き、
春というより初夏に近いお日柄でした。
奥の方にくっきり見える山は、もちろん岩手山。
去年の記事では上半分が雲で覆われてしまっており、
「山に雲がかかると天気が崩れる」
とという言い伝え通り、2日目が中止になりましたが、
今年はどうやらそういう心配はなさそうです。
まさに令和の時代初めての田植えにふさわしい、
とてもすばらしい眺めです。
そして今年は、本学だけでなく、
ここ滝沢農場と同じ滝沢市にある
「岩手県立大学」と「盛岡大学」からそれぞれ
数名の学生さんと引率の先生方が参加していました。
サークル活動やアルバイト、インターンシップなどではなく
正規の授業の中で近隣の他大学の学生さんと一緒というのは
めったに経験できないことだったりします。
そうそう、
冒頭で「春というより初夏に近い」と表現しましたが、
そう感じた一番の理由がこちら。
細く華奢で透き通るように青いトンボがたくさん。
ちょうど先日、桃先輩の記事で
「スコーンと抜けるような印象的な空の色」と
カラーコードで紹介されていたあの色から
そのままグラデーションで広がっていった先にあるような、
透き通るような淡い青色。
そんな青く細い工芸品のようなトンボたちが
水面をたくさんツーッと飛び交う様子は、
夏の小川の水面のようでした。
良いお日柄と皆さんの手際の良さで、
どんどん苗が消費されていくので
農場職員の方も苗運びに大忙しのようでした。
続きます