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磁気誘電効果?

2019.06.14

前もってお断りします。
今日のエキス。
書いている当の本人も、あまり内容が理解できていません。

というのも。

6/12(水)に開催された銀河セミナー。
ご講演は、理工学部物理・材料理工学科 数理・物理コース助教の谷口晴香先生です。

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銀河セミナーはエキスでもこれまで何度か取材させていただいており、今回も!と会場に伺ったものの…。研究って幅が広いですよねー、まるでチンプンカンプンで、日本語なのに理解が進まないという…(^_^;;。
でも、そういった難しい分野で、実に緻密な実験をしながら研究を進めておられる研究者のこともぜひ紹介したく、あえて記事作成に挑戦している次第です。

んで、その難しい内容っていうのが、これ。

【電荷整列物質における磁気誘電効果の探索】

はいっ、もう、分からないですねー。

電荷整列物質って?磁気誘電効果って?
ワタシのPCはというと、電化とか殿下とかまったく的外れな変換で、余計惑わせてくれます。

そこで、困った時のネット検索。
当然、それでもイマイチ分からないのですが、アレコレ勉強してみると、電荷を帯びた数種の原子が規則的に配列しているような状態の結晶(物質)を程よい割合でうまい具合に作成することができ、その物質が磁性的にも誘電的にも優れた特性を持っていると、例えば消費電力が少なく且つ高精度で記録できる媒体へ応用できる可能性が高いかも!ということを研究されているようなのです。

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ところが、そういった物質が優れた特徴を示す温度帯はかなり低く、その温度、なんと-243度!。その特性を示す温度帯を少しでも我々の日常に近づけよう!と、谷口先生は日々の研究・実験で奮闘されているとのことです。

って、合ってますか…ね?(^_^;;…心配…。

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谷口先生のご講演で非常に面白かったのが、新しい挙動の何かを発見された際、「やったー!見つかったー!」と思うにとどまらず、この挙動は真の挙動なのか?、他の何かの要因が誘発させている可能性はないのか?と、そういったネガティブな可能性をつぶすための実験も行っておられるという部分です。
もちろん、そういった実験まで行うことは研究を進めるうえで重要なのだと思いますが今回のご講演を伺って、新たな発見を含めた研究の成果は、そういった緻密さあってのものなのだと改めて実感しました。

講演後、会場内では時間の許す限り、深いディスカッションが続いていました。谷口先生、ありがとうございました。

それにしても…物質…奥が深いわ…。

新年度にむけての

2019.03.18

研究を進めていく中で、場合によっては
自分の所属する研究室の外にある機器や装置を使って
実験や測定を行わなければならないことも出てきます。

学内には、学部の枠を越えて共有して使用できる機器や施設もあり、
とても高性能だったり、より細かいところまで測れたりと
さまざまな分野の研究に役立つものが備わっています。

ただ、精密で細かいところまで測定できるということは、
それだけデリケートな機器でもあり、
ちょっとしたきっかけや手違いで
やっかいな故障につながることも。

また、取り扱いも一筋縄ではなく、
海外のメーカーで作られたものの場合、
「取説」が全部英語、なんてことも…。

そんな、便利だけどなかなか手強そうな測定・分析機器類ですが、
日々研究を進める中でこのような機器の力を借りたいという方々へ向けて
利用者講習会が行われておりました。



今回講習が行われた機器は、

「動的粘弾性測定・解析装置 」

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「高分解能マイクロフォーカスX線CT装置 」

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の2台の機器とその付属の装置たちです。

名前だけ聞くと難解で目が回ってしまいそうですが、

前者は
「どろどろ、ぷるぷる、ねばねば、もっちりetc.を測ることができる装置」

後者は
「X線で小さめの物体を透かして見ることができる装置」

という感じです。

機器の担当の職員の方が、
全部英語だったり内容が盛りだくさんで複雑だったりする
取扱説明書や業者さんの説明などなどを
大学の実験での機器の使用に特化したマニュアルにまとめてくれていました。

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正規の説明書、わたしも読んでみたのですが
これは心が折れます…。

わたしが学生時代に、
もしもこの正規の機器の説明書だけ渡されてこの装置を扱えと言われたら、
きっとその年に卒論を提出するのをもはや諦めて
半年以上機器とにらめっこすることになっていたことでしょう…。

マニュアルを作った職員の方も、
時間をかけて、何度も機器を操作しながら
どうすればわかりやすさと的確さを両立できるか
かなりいろいろ考えてくださったそうですよ。

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学生さんも教員の先生も、
とても真剣な表情で講習を受けてくださりつつ、
活発に質問も飛び交っていました。

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先週の終わりには、
ちょうど遺伝子組換え生物等実験講習会も開催されておりましたね。

4月からの新年度に向けて、
さまざまな準備や事前の講習や勉強会、ガイダンスなどが
あちこちで見受けられるようになってきましたね。

来年度も学内のさまざまな機器や装置などを活用して、
ますます皆さんの研究活動が発展していくことを願うばかりです。

安全に研究を進めるための教育訓練

2019.03.15

ここは学生センター棟の教室。

今日は

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遺伝子組み換え生物等を用いる実験を行う人が必ず受けなければならない教育訓練が開催されました。

遺伝子組み換え実験は、本学だけでなく比較的様々なところで行われていますが、共通して重要となるポイントは「遺伝子組み換え体」を拡散させないというところです。よって、規制対象にあたるものは何なのか、どういった管理が必要なのかを定期的に確認し、管理の慢性化を防ぐことが大切になります。

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講習会の冒頭、遺伝子組換え生物等安全委員長で教育学部教授の安川先生からご挨拶をいただき、

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様々な配布資料と共に規則等の説明がスタート。

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後日、ストリーミングで放送されるのでしょうか?。
撮影機材も持ち込まれておりました。

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学生・教職員など、多くの方々が参加したこの教育訓練。
しっかりと法令を守って、安全に研究を進めていただきたいと思っています。

最後の講義を迎える日

2019.03.04

長くお世話になった先生がこの3月につつがなく定年の節目を迎えられるとのことから、今日、退職記念の最終講義が行われました。

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これまでのご経歴等の紹介に背筋が伸びる方々と

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少し緊張気味にご講義をされる先生。

これまでどういったご研究をなさってこられたかや、どんな思いで学生教育に携わってきたのか。
物理学をご専門にされている先生らしいロジカルで軽快で痛烈なお話は、難しのにユーモラスで、とても面白く感じました。

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学生さんのみならず、学内から多くの先生方がご参加された最終講義。心優しい先生のお人柄がうかがえます。
70枚余りのスライドには盛り込み切れないお話も、きっと多かっただろうなぁと感じました。

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最後は、最後の教え子となる学生さんからの花束と

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寄せ書きによる感謝の色紙がプレゼントされ、講義が終了。

今日、最終講義をされたのは、教育学部の重松先生です。
長い間ご指導くださり、ありがとうございました。

学内カンパニーの成果報告会!

2019.02.28

今日で2月が終了。

時間は万人に平等に与えられているはずなのですが、なぜか自分の周辺だけ時間の流れが早く感じる今日この頃です。

さて。
それは良いとして。

本日、理工学部内で
 「岩手大学学内カンパニー成果報告会」
が開催されました。

学内なのにカンパニー?
はて?

と思われる方は、まずは以下のサイトをご覧ください。
この「学内カンパニー」は、岩手大学の特徴的な活動の一つとなります。

■岩手大学 ものづくりエンジニアリングファクトリー
 学内カンパニーホームページ
 https://iwate-u-gakunai-company.jimdo.com/

その学内カンパニー。
一年の活動について報告する場があり、それが今日の報告会なのですが、

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まるで企業説明会のような雰囲気ですね(^^)
今日は10カンパニーがそれぞれ20分ずつ、今年度の活動について報告を行いました。

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報告会を始める前にはまず、起業家支援室教授の浅部先生からカンパニーの取り組みについて説明があり

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報告スタート。
中には特許出願に絡めた成果を残しているカンパニーもあることから、スクリーンはあえて白飛びさせてます(^^)。

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自治体や企業さんからアドバイスをいただきつつ進めているカンパニーも多いことから、今日の報告会には企業さんからも多数ご参加いただいておりました。

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プレゼンだけでなく、ポスターでも成果を紹介する各団体。
日頃の研究教育にプラスして、こういった活動を積極的に展開する意欲に感服です。

カンパニーで生み出した成果の市販化相談もうけているそうですから、ピンときたアイディアがありましたら是非起業家支援室へご一報を(^^)。

■岩手大学理工学部附属ものづくりエンジニアリングファクトリー
 http://www.ef.iwate-u.ac.jp/index.html
 
 起業家支援室
 https://iwate-u-gakunai-company.jimdo.com/

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