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大学の外でも授業します!

2018.07.24

この日、理工学部教授の成田先生が講義をしているのは、市内のとある小学校。5年生の児童に向けて、ILC(国際リニアコライダー)に関する出前授業を行っているところです。

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ILCとは国際リニアコライダー(International Linear Collider)のことで、直線状の加速器内部で高エネルギー状態の電子と陽電子を作りだし、それらを衝突させることで宇宙誕生…いわゆるビッグバンを再現できる次世代型の実験装置です。

ILCの建設最適地が岩手県南部の北上山地であることから、ILCについてもっと詳しく知りたい学校には、専門的に研究を進めておられる研究者が直接子供たちに出前授業の形で講義を行ったりします。
これも、大学の大切な活動の一つといえますね。
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普段の授業より格段に難しい内容を扱っているのに、子供たちの興味や関心はとても刺激を受けているようで、成田先生の問いかけに答えたい子供の多いこと!。大学生より積極的に授業を受けている…ような…?

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虫眼鏡でも見えないような小さな粒の世界に思いをはせている子供たち。まるで小さな研究者です。

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成田先生から「ILCの主役になるのはみんなだよ。」と声をかけられ、嬉しそうに頷く子供たちが印象的でした。

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最後にみんなで記念撮影。
この子供たちから、将来岩手大学で学ぶ子が登場してくれたら嬉しいですね!

うんぱんぱん されていたものは…

2018.02.22

-10度を下回った今朝。
出勤時に乗り込んだ車のフロントには

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きれいな氷の花が満開でした。

さて。
先日のこの記事。何かが宙づりになっていましたね。
実はこれ NMR という実験装置でした。

Nuclear Magnetic Resonance の頭文字をとって「NMR」、またはマグネットと呼ぶ人もおりますが、強力な磁場の中で分子の構造を解析するための分析装置なのです。

どういった原理でどんな分析をするのかについては、後日また改めてお伝えするとして、搬入されたNMRの立ち上げ作業が行われているというので、今日はその様子を見せていただきました。

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まず、ここに置かれているタンク。
この中には、NMRを稼働させるために必要な液体が入っています。
それは「液体窒素」と「液体ヘリウム」、それぞれ100リットルずつ。

液体窒素は-196℃、液体ヘリウム-269℃といわれており、非常に低い温度状態を保つために用いられることから「寒剤」と呼ばれたりします。

それらを

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このように金属のパイプやホースで連結し、NMR内に寒剤を充填させていき、装置が分析できる状態まで作り上げていくそうです。

もちろん、内容量を目視で確認はできないので

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充填率がモニタに表示されるの図。

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メーカーの方と担当の先生・職員さんとで、作業を確認しながら進行していましたよー。うん、いかにも大学らしい(^^)。

この装置、今後は研究や実験などに使われていくわけですが、使い方などの講習会もあるそうです。
それらを含め、続報をお楽しみに!。

寒い中の うんぱんぱん

2018.02.16

ドカ雪が降りどうなることかと慌てた昨日ですが、明けた今日は

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皆さんの努力が報われた景色が広がってる場所も。
さながら「アスピーテライン」のミニバージョン(^^)。

でも

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排水管の先には、つららのような氷の塊。
滝の氷の太さを計って、その年の豊作を占う神事があったりしますが、こちらはその雰囲気を醸し出してます。

そんな、寒さと日差しが同居する屋外では本日、

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何かが運ばれてきてますよ…。
巨大なタンクっぽいんですが、トラックには「精密機器輸送中」の文字。

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クレーンにつるされている様子は「おぉー」と思わず声が出そうな光景ですね。それを撮ってる人を、さらに撮る!みたいな?(^^)。

しかし、寒い中、しかも積雪がある中の運搬って気を使いますよね。それでも今日は快晴で幸いだったと思います。

ところでこれ、実験装置の一部が搬入されている様子なのですが、どんな装置なのかについては、また後日お伝えできればと思っています。
でも、分かる人には分かるだろうなぁ~。

「これ、○○でしょ?!」

なんてピーンと来た方、ぜひ「拍手コメント」からそのワードをお寄せください!
当たってもプレゼントとかはありませんが(^_^;;。

物理学者が集結!

2017.09.20

先週の記事でお伝えした通り、明日から岩手大学を会場に「日本物理学会」が開催されます。

4000人の物理学者が盛岡市&岩手大学に大集結するため

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駅前にもこんな看板が登場。
皆さんのご参加を歓迎しています。

大学内は、というと…

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正門等には案内掲示が出され、

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体育館内には、ポスター発表用のボードも登場。

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駅から大学までの臨時バスも出るようです。
ご参加の皆さん、¥220握りしめて、是非ご乗車ください。

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君たちは未来の物理学者かな?
なーんて(^^)。

着々と準備の進む会場。
会期中の様子は、また後日ご紹介します!

■日本物理学会2017年秋季大会
 http://butsuri.sgk.iwate-u.ac.jp/

断捨離

2017.09.04

えー、月曜からなかなか腰が痛くなりそうな話題で
ちょっと心苦しいのですが…。

本日は、使わなくなった試薬の回収の現場にお邪魔してみました。

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転勤、退職、お部屋のお引越し、実験手法の変更etc.
事情は学部学科研究室によってそれぞれですが、
大学の先生方にとって、不要になった薬品(特に毒劇物や危険物)の処分って
わずらわしかったり悩ましかったりするものですよね。

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見た目からして相当古そうなものも…。

…かといって、使わないものをいつまでも保管・管理し続けるのも
なんだか危なっかしくて怖いですしね。
そのうち把握できなくなってしまったり持ち去られてしまったりが
ないとも言い切れないし…。

そんなリスクを減らすべく、
試薬や試料などの「断捨離」にとりかかる教員・研究室も
大掃除の時期に限らず、案外多かったりします。

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今回は数も量もかなりのものなので、
技術職員、事務職員、各方面からの応援と軽トラ1台での応戦。

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荷台は30分強でいっぱいに。

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一時保管場所に搬入してからさらに仕分けやチェックをして、
処分に必要な費用や時間、最適な方法を割り出します。

ほとんどがガラス瓶な上に
試薬には危険なものや詳細不明なものもあるので
数が多くてもひとつひとつ丁寧に扱う必要があります。
なかなか骨の折れる作業でもあります。

重いもの、大きいものもたくさんある中、
暑いとはいえ真夏ではなかったのがせめてもの救いでしょうか…。

かなりたくさんの方が助っ人に駆けつけてくださったおかげで、
そんな大変そうな作業も想定よりずっと早く終了。

搬出入、チェック、書類の作成、携わってくださったすべての方、
本当にお疲れ様でした!

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