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大人の階段のぼる

2017.08.23

今日は久しぶりの晴れ予報の午後。

一日通して良いお天気とまではいかずとも、
安心して洗濯物を外に干せるのは嬉しいですね。

さて、お盆が明けても各Bloggerがお伝えしております通り、
梅雨のようなじめじめが続いて
書類なんかも湿気てフニャフニャと波打ちがちな今日この頃です。

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そんな中、先日、植物園を訪れたんです。

睡蓮でいっぱいなんですが、
今日はここではなく。

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ここは植物園の門。

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大きな道路から少し離れたところにひっそりとある門な上に
徒歩または自転車(降りて押す)でしか出入りできないので
自動車やバス等利用する方にはあまり馴染みのないもかもしれません。

ここは何か異常や、倒木・ハチの巣など危険な要素がないか
定期的に巡回しているのですが…

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あれ…?

なにやら…
柵の下の方に異物が…?

危険なものじゃないかもうちょっと近づいてよく見…

……

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せ、セミ!?
すぐ隣には抜け殻、
羽はしっかり乾いているみたいですが
色がまだ緑色で質感も少ししっとりしてて
出てきたてホヤホヤとまではいかずとも
羽化してそれほど時間が経っていない予感…!

それにしても、樹がたくさんある植物園内ではなく
よりによって園外のコンクリート部分を選ぶとは…
樹の皮と違ってフラットでつかみにくそうだし…。

そんな環境で大人の階段(階段というより壁ですが)をのぼったこのセミ、
これからもたくましく生きていってくれそうな気がします。



さて、そろそろ日本にまた夏らしい天気が戻ってくる旨の予報が出ているようです。

いざ暑いとやっぱりしんどいけれど、
最近夏らしさに欠ける日々はどうも物足りない気もして、
その暑さが待ち遠しくも感じたり。

もしも植物園内でセミの声が聞こえたなら、
「もしかしたらあのセミかしれない」なんてワクワクしつつ
秋間近ながらも、もういちど夏らしさを楽しめればいいな、
と思う今日この頃です。

お手本

2017.07.28

今年は8月9日の開催であります。

何がってね、オープンキャンパスですよ。
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「岩手大学オープンキャンパス」


そのオープンキャンパスを前に、
植物園で業者の方による草刈が行われました。
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やっぱり綺麗。
さすがの仕上がりです。


本ブログでかつてお伝えしましたが、
私、昨年度「刈払機」の講習を受けてきました。
なので、刈払機を使ってミュージアム周辺等の草刈りを
やってもみたんですが…。

刈り残しがあったり、
刈った後の丈が揃っていなかったりと…。
経験不足、技術不足を露呈する結果になったりしまして…。
「やらないよりは若干まし」ぐらいの出来だったなぁ、と。

「草たちに鉄槌を食らわす」などと息巻いていたのに、
このざまか、と。


今、改めてプロによる作業後の植物園に立ち、
「これが『お手本』なんだ」と目に焼き付けつつ、
いかにこの状態をキープするか、を考えています。
…まずは日々の草取りだな…。
…で、練習だな、刈払機の…。


さて、そんなところでも準備が進んでいる
オープンキャンパス。

沢山の皆さんが来てくれたらいいなぁ。

あ、本学を志願してくれている皆さんはもちろんなんですが、
研究室配属前の在学生の皆さんも来てみると面白いのかもなぁ、
とも思ったりします。先生や研究室にいる先輩とも話せたりしますしねー。

ともあれ。
賑やかなオープンキャンパスになればいいなぁ~。

昭和の風

2017.07.18

こんにちは。
紺Bloggerでございます。


今日は比較的過ごしやすい気候(夏日)の盛岡だったので、
久々に植物園に散歩に行くと
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ウバユリが見ごろ(?)を迎えていました。


以前から本ブログでも言及されております通り、
比較的…派手さのない花を咲かすウバユリですが、
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年々、植物園内、しかもミュージアム周辺で
その本数を増やしている気がする…。
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スイセンもだったけど、
そろそろ間引かないといけなかったりするかなぁ…。
もはやウバユリの林のようになっているので…。


さて。
そんな中、ミュージアムに立ち寄りましたところ、
面白いものを見せてもらいました。
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まぁ、扇風機なんですけどもね。
でも、ちょっとレトロな外観でしょう?
裏側の備品シールで購入年度を確認すると。


…昭和47年…


おおぅ…。45年前か…。生まれてないな…。


強さの表現だって、「弱中強」じゃありません。
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「超微風→涼風→強風」です。
初めて見たな…。
「超微風」はあるのに「微風」がない…。


さてさて、なんでまた
こんな古い扇風機を紹介したかと言いますと。
実はこの扇風機、倉庫の奥底で眠っていたものでして。

ただ、ここ最近のあまりの暑さを受け、
扇風機の追加を検討していた折
たまたまミュージアム本館の倉庫を職員が探したところ
発見(?)されまして。

埃や汚れを拭きとり、
コンセントにつなぐとまだまだ使える。
で、新たに買うより、あるものを活用しよう、と、
現役復帰を果たしつつある代物です。


重厚な作りなようで、
レトロな外観であるにも関わらず、
力強い風を生み出してます。

長年の眠りから覚めたこのベテラン扇風機が、
今、ミュージアム事務室に昭和の風を吹かせようとしています。
まぁ…「超微風」と「涼風」の違いが、
いまいちわかりにくくはありますが…。

何の石?

2017.06.13

こんにちは。
紺Bloggerでございます。

圃場同様、草が元気いっぱい植物園では、
おそらくクワだと思うんですが、
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実をつけ始めています。
小学生の時、休み時間にクワの木に登り
実を貪っていた記憶が思い出されます…
(今考えると…よくやってたなぁ…)。


さて。
またかよ、と言われそうですが、
そんな植物園で少し気になることが。
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↑これです。

この写真はミュージアム本館入口の近くなんですが、
数本の石…しかもかなり重い…。

花崗岩かと思うんですが、
自然にここにある石ではない、と思う。

その重量から考えても、
組織的にここに置いたのだと思います。


さらに…。
植物園内の所々に、
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同じような石が…。


何に使った石なんだろう…。

以前、お伝えしました通り、
植物園一帯は盛岡高等農林学校の校舎があった場所ですので、
その名残なんでしょうか…。
でも…それをここに置いておくか…?


北水の池造った時(1980年)とかに出たのかなー。

何か刻まれていないかな、と思い、
一つ動かしてみたんですが…。
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パッと見た限り特に手がかりはありません…。
これ以上一人でやると腰が壊れてしまいそうなので、
今日は断念…。

この謎の石について、
何かわかったら報告したいと思います…。
興味があるの…僕だけかもしれない可能性大ですが…。


さて。
本日の最後に、先日販売を開始した
農業教育資料館の新グッズをご紹介しますよ!
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グラムハウスというグッズでして、
農業教育資料館を模したものです。

来館の記念になることはもちろんですが…。
インテリアとしても、とても素敵!!
農業教育資料館にて販売中です!!!

……お前だったのかっ!!

2017.06.07

先日、
山吹さんが↓の記事で触れておりました


「体感温度が上がってしまうかもしれない」


樹木への薬剤注入。
山吹さんの感想、ホントにその通りだなぁ、と思いつつ、
結構、被害が素人目にも見える木もありましたので、
「一体どんな虫なんだろう??」と疑問に感じておりました。


どうも「カイガラムシ」っていうらしい、
ってのはニュースやなんかで知ってたんですが、
どんな虫なのか、どんな風に木に居ついているのか、
等々は知らぬまま…。

なんとなぁく……幹の中深くに居ついて、
木のエネルギーをひたすら吸っている図をイメージしていました…。
だいたい「カイガラ」って何なんだろう、と。
姿が見えないだけに、余計恐ろしさを感じたりして…。


と、ここまで書きますと、
もう、本日のタイトルが何を指しているのか、
おわかりかと思います。


はい。
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↑こちらが樹木の表面から採取(?)した、
カツラマルカイガラムシであります。
茶色いのが「カイガラ」部分で、
黄色いのが虫本体とのこと…。


………お前だったのかっ!!


さて。
あまりに唐突なのでご説明しますと、
本日のお昼休みのこと、
「シャガ、こんなにあったんだー」
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等と呑気に植物園を歩いたところ、
偶然、山吹さんが紹介していた薬剤を
実際に注入していた職員さんに出会いました…。


で。
普段、なかなか会う機会が無い方だったので、
ここぞとばかりにカツラマルカイガラムシについて
根掘り葉掘り伺いまして…。
その話の中で「実際、見られるよ」ということで、
枝の表面についた丸いポツポツを削るようにとり、
見せてくれたものを撮影したのが先程紹介した写真であります…。

カツラマルカイガラムシの生態や、
実際に被害に遭っている木の様子、
薬剤を注入して、元気を取り戻そうとしている木の様子、
そして、これから、年2回ある成虫の出現の1回目が来るのだ、
というお話などなど……大変勉強になりました…。

…残念ながら被害に遭って枯れてしまった樹木や枝があること。
また、枯れてしまった枝は落下に注意が必要なことも知りました。
そのあたり、また触れられたらな、と思います。


しかし。
先日は早朝に散策中の農学部の先生から色々なお話を聞き、
また、先月末は植物園内の植物の版画を作成している方にお話を聞き、
(このことはいつか記事にできたらと思います)、
今日は今日とてこの通りです。
本当に様々なお話を聞くことができています。

植物園は不思議と素敵な出会いに溢れています…。
まぁ……カツラマルカイガラムシに合ったのも、
植物園の中ではあるんですが…。

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