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大人も勉強スルンデス

2019.02.15

昨日で後期の授業も終了。
期末試験でてんやわんやだったみなさま、お疲れさまでした。
単位、無事に取れてると良いですね(^^)

また、学内では今、卒論や修論の発表会があちこちで開催中です。
ホントは会場内に入ってその様子を…と言いたいところですが、学科によっては、研究成果を外に持ち出さないことを約束しないと入れないよーというところもあります。

なかなか、そういった部分、シビアな時代になりましたね。

さて。
じゃぁ、この時期。
勉強しているのは学生さんだけか?というと…それはちょっと違うんです。

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ここは理工学部内にある一祐会館という同窓会館内の大会議室。
150名程度入る場所なのですが、午後から開催されるセミナーのために

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机椅子の配置を変え、セッティング完了!
この2時間後、ここの部屋は

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はいっ、
大人でいっぱい。

実は昨日、この場所で一般の企業さんも対象に含むセミナーが開催されたのでした。

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スライドはすべてハンドアウトで渡されますし、撮影もOK。
なので、熱心に記録を残す方も多くおられました。

大人になっても勉強は尽きませんね。

それにしても、この机椅子の配置スタイル。

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なかなか斬新で、しかも案外利便性も高く感じました。
ジェットコースター方式、おすすめです(^^)。

パルスのプラズマでグローバルに

2019.01.28

昨年の12月中頃にご紹介した、第8回銀河セミナーですが、先日早くも9回目が開催されましたので、その内容についてご紹介していきます。

今回のご講演は、システム創成工学科 電気電子通信コース 助教の高橋克幸先生による、
「高電圧パルスパワーを用いた大気圧放電プラズマの生成と環境・農業への応用」 です。
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え?
パパパ、パルスパワー?
プププ、プラズマ??
ポポポ、ポカーンとしてしまいそうな単語が並び、前回の桃ブロガーさん同様に怯んでしまいそうになりますが、専門家が集まる学会などとは異なるセミナーであることを踏まえられ、
 パルスパワーとは、プラズマとは何ぞや、
 何ができるのか、
 どうやって作るのか、
といったような基礎的な部分を、より丁寧に解説されていました。
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これには出席していた電気コースの学生さんたちも、まるで講義を聞くかのように、熱心に耳を傾けていました。
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そして後半は、プラズマをどのように世の中に活用していくか、という話に進むわけなんですが、高橋先生の研究室ではタイトルにもあるように、環境・農業分野へ応用することで、様々なイノベーションを起こそうしています。

なんか一般的なイメージとして
高電圧、とか、プラズマ、と
環境、とか、農業
ってすごく真逆と言うか、かけ離れたジャンルのように感じてしまうんですが、
お話によると、プラズマで汚染された水をきれいにしたり、果物の熟成を抑えたり、農産物の収量を増やしたりできるらしいですよ。

そうそう、そういえば昨年12月にはこんなコメントが寄せられましたが、
「昨日(12月17日)の「あさいち」というNHKの番組に理工学部の研究室、静電気を使ってきのこの栽培で成長を助ける研究をしている先生がでていらっしゃいました。いろんな研究があるものだと感心しましたよ。」
今回の講師の高橋先生は、まさにこの研究室で研究を行ってらっしゃいます。
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こうした応用例の中には、海外で実証実験を行っているものもあるとか。
本セミナーを主催している「研究高度化・グローバル化特別対策室」が目指す大学のグローバル化が、着々と進行しているようです。

研究紹介の機会

2018.12.14

岩手大学理工学部には「研究高度化・グローバル化特別対策室」があります。

通称「研グロ」と呼ばれるこの組織は、研究の高度化と教育研究のグローバル化の推進を目標に活動を展開していまして、その活動の一つに、若手教員の研究内容を広く紹介する「銀河セミナー」というものがあります。

朝起きたら急に雪が積もっていて、「皆さん、冬が来ましたよ…。」と紺さんもつぶやいた12日の水曜日、第8回銀河セミナーが開催されると聞き、積もる雪中をツポツポ歩きながら会場まで伺うことに。

積雪の影響はあったものの、開始の10時には

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研グロ室長からご挨拶が、その後

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今回のご講演者であるシステム創成工学科 社会基盤・環境コース 助教の鴨志田先生から、「低温下における飽和含水岩石の力学的・熱力学的性質」という演題でのご講演がスタートしました。

飽和含水岩石?と、聞きなれない言葉の入ったタイトルを見て

「こ、これは…難易度高いのでは?」

と一瞬ひるみましたが、先生が進められているご研究の背景にあたる部分、発電や岩盤・貯蔵といった基礎的説明を最初にしていただいたことで、

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お陰様でだいぶ理解が進みました(^^)。

特に驚いたのは、燃料の貯蔵方法。コンビナートのような地上タンク方式だけでなく地下にも備蓄基地があったり、その備蓄箇所の安定化を図るために地下水が使われていることなどです。知らなかったことを知るって、ホント楽しいですね!。

そういった現状の中、鴨志田先生は、低コストで安定した岩盤内貯蔵の実現に向けて、数種類の岩盤の低温下における熱拡散率と力学的の性質について研究をされておられるそうで、

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セミナー後には、鴨志田先生のご研究内容について、理工学部長とのディスカッションも非常に盛り上がっておりました。

この銀河セミナー。
次回開催の際には、またエキスでもご案内したいと思っておりますので、ぜひご参加を!。

空にかける思い

2018.10.25

3日続いた嬉しい10周年企画も過ぎ、今日から通常営業のエキスです。

さて、昨日。

ワタクシ、とある場所に取材に赴きました。

それは…

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こ・こ。
焼き鳥人間 なんてチラシも見えますが…
ん?鳥人間?

そうです!
これまで何度かエキスで取り上げてきて、実際お会いしたいと思っていた、航空研究会「デコレ」さんに伺ったのです。

そうそう、本学では今週末、大学祭&オープンキャンパスが開催されるのですが、デコレさんがこの夏、鳥人間コンテストに出場し、実際に飛ばした機体が展示されるとのことですので、よろしければ是非ご覧くださいませ。

ところで、機体のことなど何もわからないワタクシ。
事前情報の無いまま伺ったところ…

 ・デコレは木のパーツをふんだんに使い機体を作っている。
 ・そのため、日々、軽量化・耐久性との戦い。
 
と、なかなかシビア。

デコレが誕生してから13年の間、鳥人間コンテストには3回出場したそうですが、完璧な状態を目指して設計製作しても日々課題が見つかるため一つ一つ丁寧に解決してきたのだそうです。

そのため、

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こういった機体制作に適している輸入合板に変わる素材を見つけるような研究活動も日常茶飯事、

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新入生は、翼を包むフィルムを張る技術の獲得からスタートするといった裏話も教えてくれました。

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今年度の代表者の学生さんと、理工学部教授の水野先生にそれぞれ、こんな質問をしてみました。

「コンテストが終わった今、活動で楽しかったことはなんですか?」

きっと飛行が終わった後の達成感とか、飛行する前の高揚といった辺りの気持ちを聞けるのでは?と、そんな気持ちで質問したのですが…

 学生さん:機体を作っている時が一番楽しかった
 水野先生:学生が機体を作っているのを見ているのが楽しかった

というお答え。

わー…そうか…そうだよな…。

一つの目標に向かっている皆さんの熱い思いに感涙した瞬間でもありました。

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デコレさんはWebページで活動を公開しておりますので、よろしければ併せてご覧くださいませ(^^)。

■デコレ活動報告
 http://decoller.blog57.fc2.com/

■航空研究会デコレ
 http://iwatedecoller.wixsite.com/home/blank-2

標本をきれいに撮影する方法

2018.09.26

まずもって。
今日は、同じような写真が続きますが、ご容赦ください。

実は先週、東北大学での職員研修に参加してきました。
講師を務めてくださったのは標本館の職員さんでして、そこで学んだ撮影方法が面白かったので、皆さんにもご紹介したいと思ったのです。

それが【焦点合成】という方法。

どういったことかというと。

まずはこの画像をご覧ください。

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例えば、ちょっと珍しい鉱物や昆虫標本などを写真で残そうとした場合、カメラがお好きな方は良く分かると思いますが、手前にピントを合わせようとすると奥がぼけてしまいます。非常に味のある写真ですが、記録には適していません。

そして、全体を捉えようとするとあまりシャープには映らない。

↑の設定で中央を狙うと

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前後がぼける。

というジレンマに陥ってしまうわけです。

ところが焦点合成法を用いるとすべてにピントがあった撮影ができるのです。

ではどうするか?。

それは…

少しずつピントをずらした写真を何十枚も撮り、ピントの合った部分で画像を合成する。

これ、すでに手法として確立しているそうで、

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このように、鉱物標本の奥にピントが合っているものや、

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標本下部までしっかりと確認した上で画像を用意し、専用ソフトを用いて処理すると

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このようにキレイが画像が完成するそうです。

言われてみれば、標本撮影って、確かにすべてにピントが合ってますもんね。こういう地道な技術によって撮影が進んでいたと、今回初めて知ることができました。

研修の実施に辺り、ご準備くださった方々に感謝申し上げますと共に、興味のある方は【焦点合成】【深度合成】というワードを、レッツ検索!(^^)

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