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NEW COMER

2016.02.16

修論審査会について、昨日緑Bloggerから記事が上がりましたが、この修論や卒論を仕上げるため、一部の理系学部の学生さん達は足しげく通ったのではないでしょうか?電子顕微鏡室に(^^)。

その電子顕微鏡室に、最近、新しい仲間(装置)が登場したそうで…!それが、これ。

ファイル 2172-1.jpg

AFM。何の略か分かりますか?。エフエム秋田ではありません。

Atomic Force Microscope。
そう、原子間力顕微鏡のの頭文字を取ってAFMなのです。

高さ50~60cmのケース内にそっと納まっているこの装置が、最新型のAFM。かなりコンパクトなのに、かなり高性能だというのです。

ところで、AFM(原子間力顕微鏡)って何?どうやって測定するの?。
そう思われる方も多いと思います。もちろん、ワタシも分からず。

そこで、電子顕微鏡室担当の技術職員さんに解説していただいたところ、

ファイル 2172-2.jpg

AFMというのは様々な物質の表面状態を測定する装置だそうで、探針と呼ばれる小さな針のついたカンチレバー部分と測定したい試料とを究極に近づけると探針先端の原子と試料表面の原子との間に引っ張り合ったり反発し合ったりする「非常に小さな力」が生じるため、その力を計測すると表面の凸凹具合が分かるのだ、と教えていただきました。

ファイル 2172-3.jpg

なるほど、分かりやすい!
そして、こうやって装置の使い方だけじゃなく原理なども教えていただけると測定したデータの意味も良く分かりますねー。
ありがたいことです。

ところで。
実際測定したデータってどんな風に見れるのでしょうか?。
無理を言って見せていただきました。

ファイル 2172-4.jpg

「ちょっと待ってねー」
と、準備をしてくださるお二人の技術職員さん。

で、結果がこちら。

ファイル 2172-5.jpg

こんな風に鮮明に表面の様子が表示されるんだー!何と面白い!。
結晶の方向だったり状態だったりが、とても分かりやすいですね。

この新しいAFMは、新年度4月より本格稼働させるとのことでした。
ぜひ使いたい!と希望される研究室は、電子顕微鏡室までお問い合わせください。

また、お忙しい中、取材協力をしてくださったお二人の技術職員さん、ありがとうございました!。

◆岩手大学 電子顕微鏡室
 http://www.ciaiu.iwate-u.ac.jp/denkenHP/index.html

終わりと再生

2016.01.05

あけましておめでとうございます!
山吹Bloggerです!

あれから雪が少ないのは相変わらずですが、
それなりに朝晩の冷え込みも厳しくなった盛岡。

ところどころ、かたい氷に覆われた地面。

ファイル 2144-1.jpg

雪よりは雨が降ることが多いせいもあり、
ところどころの水たまりがそのまま夜に氷になります。

エキスの通常更新は本日よりスタートですが、
学生さんはまだ冬休みの最中なので
学内はとても静かに時間が流れております。



さて、年始そうそう終わりなんて言葉を題名にもってきて
山吹はまだ年末気分でいるのではとご心配の方もいらっしゃるかもしれません。

年内のエキスではお伝えしきれなかった、年末の「水銀回収」で見つけた写真を今日はお伝えしようと思います。

決して年末に戻ってまたおそばとかおもちとか食べたいなんて
思ってるわけではありませんよ!
いや、おもちは食べたいですが…

すみません取り乱しました!
気を取り直して。

この「水銀回収」、
温度計、マノメータなど、水銀を使った器具で
不要のものや壊れて使えないものなどを学内でまとめて回収して
業者の方に引き取っていただく、という流れです。

年末なので、大掃除をする研究室も多かったのか
なかなかの数と量の水銀入り器具が集まりました。

ファイル 2144-2.jpg
※ごく一部です

その中で、ひときわ目を引いたものがこちら。

ファイル 2144-3.jpg

見えるかな…

ただの温度計でしょ?

いやいやこの温度計、0.01℃刻みの目盛があって
より微細な温度が測れるんですよ。
ファイル 2144-4.jpg
でもでも、そこでもないんです。

驚くべきはその備品ラベル…

ファイル 2144-5.jpg

!!!

「盛岡高等農林学校」の文字!!

買入年月日「15年3月1日」と表示されておりますが…

いったい何の「15年」なのでしょう…!?

盛岡高等農林学校の設立は1902=明治35年、
その後「盛岡農林専門学校」に改称となったのが1944=昭和19年なので、
あり得るのは以下のどれかと見ました…。

昭和15年=1940年?
大正15年=1926年?
はたまた1915年??

もしも「1915年」だった場合、この温度計はちょうど100年前に
この盛岡の地にやってきたということになるのかもしれません。

いずれにしても、温度計として形を成してから
とても長い時間をここで過ごしてきたことに間違いはなさそうです。

どんなことに使われたのかな?
どんな研究で働いてくれたのかな?

2015年の終わりと同時にひとつの区切りを迎えた温度計には
きっといろいろな方の研究やそれにまつわるドラマがあって、
それをずっと見守ってきたのだろうなと思うと
なんだかとても感慨深いものがあります。

役目を終えてのリサイクルということで旅立っていきましたが、
また何らかの形で別のものに生まれ変わって
これからもいろいろな方の役に立ってほしいですね。



最後になりましたが、
今年も学内のいろいろな様子、普段の皆さんの顔、
岩手大学のいろいろな姿を元気にお届けしていく所存ですので、
今年もどうぞよろしくお願いします!

実験系廃棄物の回収

2015.11.19

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両手にゴミ袋を持ってやってくる集団。
工学部では月に一度、実験時に生じたゴミや破損した軽微な実験器具を内容確認した上で回収しているのです。

よって、この学生さん達が持ってきているのはいわゆる「実験の副産物」なのですが、場所を取るしジャマだし…ということで、どの研究室も回収日を待ちわびているのです。

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ゴミ袋には内容物の記載貼付があるため、一つ一つ確認のうえ回収し、回収後は管理庫の中で簡易に分類し、業者さんへ引き渡します。

ファイル 2113-3.jpg

開始前は空っぽだった管理庫も、開始5分でこの状況。
実験の副産物は続々と回収場所に集まってきます。

で、開始から10分後には

ファイル 2113-4.jpg

多くの人でこの賑わい。
ちょっとしたイベント状態ですね(^^)。

内容物がしっかり分類されていない場合は回収を見送ることもありますので、工学部の皆さん、ご協力の程よろしくおねがいします!

今年もこの調査が開始!

2015.11.11

館内の暖房が入り始める頃、時を同じくして始まる調査があります。
それは「毒劇物管理調査」。
以前のこの記事でもその様子はお伝えしました。

やはり、大学で行う実験はそれぞれの研究に応じた薬品を使用するため、適正に管理することや安全に使用することが求められます。もちろん、それは研究を進める先生も学生さんも理解しているのですが、その理解がマンネリ化することの無いように、こうやって一年に一度担当する技術職員さんが該当する研究室を訪ねその管理状況について調査をしているのです。

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調査内容の説明を受ける皆さん。
もしかして、若干緊張しておられるようですが、

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「○○という毒物指定の薬品を見せてください」
「それはこの鍵のかかっている保管庫に入っています」
「なるほど!その管理状況は適切ですね、このまま維持してください」

と、調査はそんな感じに進むんで、あまり緊張しないでください(^^)。

ファイル 2107-3.jpg

別の研究室では、調査時に
「この調査とは関係ないと思いますが、○○の扱い方ってどうすればいいですか?」
という質問も出てました。
顔を合わせるからこそ聞きやすい類の質問ってあると思います。それらを解決できたり解決のお手伝いにつなげたりするのも、この調査の良いところ。
もし、何か不安な事・わからない事がある場合は、ぜひこの調査時にご相談してみてはいかがでしょうか?。

調査は来年の1月末まで続くとのこと。
対象の研究室・担当の技術職員さんともに長丁場となりますが、研究室の安全環境を整える機会にしていただければと思います。

ファイル 2107-4.jpg

帰りに遭遇したジャック・オー・ランタンくん。
先月末に出番を終え、今は草むらで行きかう学生さんを見守っていました。

2件のイベント告知です

2015.07.21

暑いですねー。

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この【影のくっきり感】から熱気、感じませんか?(^_^;;。

さて、今日は2件の告知をします。

まず1つめ。

明日7/22(水)、岩手大学工学部テクノホールで行うセミナーについて。

ファイル 2024-2.jpg

テーマは「ILCの最近の状況と地域資源の活用」。

東北では今、ILCや放射光施設の誘致に力を入れています。多くの方々が実現に向け力を注いでいるのですが、こういった加速器科学研究について「今何が行われているのか・これからどんな可能性があるのか等を、広い知識として共有しましょう」という趣旨で開催されているのがこのセミナーなんです。

昨年度から連続的に様々なテーマで構成してきたこのセミナー、通算7回目にあたる今回は「地元産業を活かすには!」という観点で企業の方々も講師に交え、盛りだくさんの内容になっているようです。

工学部テクノホールで15:00から開催しますので、是非おいで下さい。


2つめ。

みなさん、鳥人間コンテストってご存知ですよね。
あの、押したり走ったり漕いだりしながら湖の上を飛んで記録を競う、あの、夏の恒例イベント!

その「鳥人間コンテスト」に!
今年!
岩手大学の学生チームが!

出場するんです!!

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 ※大会HPをキャプチャーしました

チャレンジは今週の土曜日。琵琶湖東岸の特設会場にて、滑空機部門で、フライトは2番目とのこと。
ぜひ良い成果につながるよう、そして、怪我をしないよう、全力で頑張ってください(^^) 応援しています!!。

それぞれの情報は以下のページからどうぞ。

◆第7回加速器科学連続セミナー
 7/22(水)15:00~(開場14:35) 岩手大学工学部テクノホール
  http://www.iwate-u.ac.jp/event/event201507.shtml#2467

◆鳥人間コンテスト
 7/25(土)~26(日) ※岩手大学学生チームの参加は25日(土)10:00頃から
  http://www.ytv.co.jp/birdman/venue/index.html(読売テレビのWebサイトに移動します)

◆de'coller(出場する学生チーム)活動日誌
  http://decoller.blog57.fc2.com/
 

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