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30cm四方で出来る化学実験

2017.09.07

ひっくり返しても落ちないこれ。

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なんだと思いますか?。
きれいな色が興味をそそりますが、食品ではありません。

実はこれ、「スライム」と呼ばれるゼリー状のもの。
小さなころ、スライムで遊んだ人も多いのではないでしょうか?。

昔は、ガチャガチャなどで色つきのスライムを「この色が良かった」とか「この色は嫌だった」とか「自分のは夜に光るから大当たり!」とか言いながらワイワイしていたとか、そんな懐かしい話題で盛り上がれる方々もいると思いますが、実はこのスライム、

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身近な材料で作れるそうなのです。
教えてくれたのは技術職員さん。
子供たちに化学への興味を持ってもらえれば…と、こういった実験をたくさん考えているとのこと。

「見る?」

そういって取り出したのは

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プラカップ。透明の液を注ぎいれ、その中に色のついた液を注ぎいれ、後は

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混ぜるべし、混ぜるべし!

そうすると…

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びーよーーーーーーん!

こーんなに伸びるスライムが完成です(^^)。

大人でも楽しいこの実験。
難しい段取りが無いので、小さな子供さんでも楽しめそう!。

大学では普段、最先端の研究や専門性の高い授業が行われているのですが、こうした活動を通じて地域の教育に寄り添う何かを考えたりもしています。

サクッと挿してよいしょっと起こす

2017.07.27

今日のこの記事、
何より自分で書いててびっくりしたのが

「あれ?この記事ついこの間書かなかったっけ?」

ということでして。

一年ってもっとゆるやかに過ぎていくものじゃないですっけ…?
月日が過ぎていくのは本当にあっという間です…。
歳を重ねるごとに身にしみます。

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そんな先日は農学部一年生の必修・総合フィールド科学実習最終回、
つまり大学生活一番最初の実習の一番最後の日。

じゃがいもと枝豆の収穫です。

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毎年、この収穫の日はなぜかカンカン照りで
背中をじりじりと焦がされ、
首からはだくだくと汗をかき、
枝豆を見ただけでビールのことしか思い浮かべられない程に暑いのですが…

この日はめずらしく、晴れ寄りの曇り空。
悪く言えば「あまりパッとしない」天気ですが、
きつい日差しがない上にそよそよと風が吹き、
外で作業するにはとても快適な日でした。

心配された予報の雨マークも、気がつけば消えていました。

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一年生のみなさんも心なしかいつもより元気だったような。

ちなみに芋掘りのコツはタイトルの通りです。

人数が多いので、
スコップで掘る係といもを手で集める係、
枝豆の木を抜く係とさやを手でちぎる係、
分業もスムーズです。

この時期になると、虫も多いしカエルやミミズも豊作なので
あちこちから悲鳴が上がるかと思えばそんなことはなく。

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当たり前といえば当たり前なのですが、
残念なところが、今は期末試験期間真っ只中ということ。

この時期ともなると、4月には初対面だった皆さんもすっかり打ち解け、
よく「じゃがいもパーティーしよう」なんて話もあがるのですが、
いかんせん翌日翌々日にテスト、という方も多くて。

「いいねー」「やりたいねー」で話が終わってしまいがちです。

でも、そういう話が自然と出てくるということは、
きっと約4か月のこの実習を協力しあいながら終えられたということですね!

この先、進むコースや分野が違う人も多いと思いますが、
協力してひとつのことに取り組んで得た経験値や縁・人脈が、
今後の大学生活にもきっと活きてくることでしょう!

大学生活初めての実習、おつかれさまでした!

皆さん、テストの健闘を祈ります…!

RGB

2017.07.14

キャンパスはギンギンギラギラで汗もだっくだく、
でもさすがにちょっと北上したら…多少は涼しいんじゃないか?

…そんな幻想は打ち砕かれまして。

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滝沢農場の実習ではついに給水所が設置されました。

汗をかいた身体に冷えた麦茶、しみわたります。

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ところで今回のタイトル、
おなじみ赤=red、緑=green、青=blueの3色の頭文字。

この農場で圧倒的に増えてるのは緑色なわけですが、
トマトが赤くなってきたり、

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スイカの実が大きくなってきたり(中身は赤いはずだから赤ということで…)

緑色の中にある赤はなかなか目立つし映えますよね。
スイカとメロンは毎年実習でも人気のやさい(果物)なのですが、
つるの整理がなかなか骨の折れる作業です。

毎日来て見ることができればなんてことはないのですが、
受講する皆さんは農場の位置関係や授業等のスケジュールの都合上
週に1度しか来て様子を見ることができません。

そんな学生さんたちにとって
この時期の植物の一週間の変化はとても大きな変化です。

特にメロンやスイカのようにつるがどんどん伸びるもの、
トマトのようにわき芽がどんどん出てくるもの、
「小学生のお子さんが一週間で筋骨隆々の屈強なお兄さんに!」というほど
姿や状態、大きさまでガラッと変わります。

伸びて葉が茂ったつるなんかは、
どれが必要なものでどれがいらないものかを見分けるだけで一苦労。

でも、そんな作業ひとつひとつも、
一週間時間があいたとしても、
皆さん回を重ねるごとに手つきや感覚が慣れていくもの。

今じゃすっかりベテランさんです。

授業が終わった夏休み期間中も
班ごとに当番を決めて定期的に見に来ることが必要ですが、
何も心配する必要もなさそうです。

(心配するとしたら大量の収穫物をどう消費するか程度のもの)
(実はそれが一番大変という説もあります)

あ、そうそう、緑(green)、赤(red)まで出したので
最後の「青(blue)」ですが…

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ブルーベリー!
この(鳥から)隔離された果樹園の中でたわわに実っております。
以前に「禁じれた感があるとよりおいしそうに見える」というお話をしましたが

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ほらほら、まさにこれですよ!
たわわに実っておいしそうに色づいているのに、
ちょっとの距離で手が届くのに、
囲われていて触れられない、食べられない!

ああぁ…ブルーベリー…さぞかし甘くてすっぱくておいしいに違いない…。

きっと眩しい日差しに散々さらされて疲れた目さえも、
アントシアニンで癒えるかもしれない…。

そんなこんなで、滝沢市も、夏真っ盛りです。

そうそう、外が暑いのは当たり前のことなのですが、
屋内での実験や実習も、くれぐれも熱中症にご注意ですよ。

お茶や水やスポーツドリンクだけでなく、
新鮮な野菜や果物からも水分やビタミンミネラルを補給したい、
そんな今日この頃です。

「大丈夫!引っこ抜くだけ!」

2017.06.28

先日、桃先輩が坂を下っていった先の突き当たり
右にも左にも進まず、真正面にずずいっと分け入った先にあるのが、
一年生の「総合フィールド科学実習」で使う畑のある
「下台圃場」だったりします。

他にもたくさんの研究室でさまざまな研究や実験に使われている圃場です。

さてさて、そんなキャンパス敷地内にある圃場では、
先日一年生が大根とほうれん草を収穫しました。

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じゃーん!
ご立派!

そしてみんなで引っこ抜きます。

(学生さんから「大根の収穫ってどうやればいいんですか!?」と尋ねられたりするのですが
タイトルの通りの回答です)

(決してダイコンの収穫や生育を知らないとかではなく、
「大学の授業だから、何かしら決められたやり方があるのではないか」
「勝手に自己流でやってはいけないのではないか」
という感覚からの質問のようです)


普段、これも含め実習の様子なんかをお伝えするときに
ほんの一部分だけの景色を切り取っているわけですが、
たまにはデジカメやスマホの便利な機能に頼ってみてもいいじゃない!
ということで。

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パノラマモードを使って全体をぐるりと見渡してみました。

けっこうたくさんいるように見えますが、
半数ずつ隔週での実習なので受講者数はこのさらに倍なんですよ。

こうしてみるとちょっとだけお分かりいただけるのが、
この圃場、キャンパスと閑静な住宅地とに挟まれているんです。

同じキャンパスの敷地内でも正門やその近辺の交通量の多い通りとは
位置(方角)も雰囲気も真逆なこの圃場。

でも実習の時間だけは一度に100人近くもの人が入るわけなので、
ちょっとにぎやかになります。

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パノラマ撮影に苦戦しているうちに、
皆さんは収穫物した野菜の分配に入ってました。

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ダイコンの葉っぱもしっかり分別してます。
みそ汁なんかにいいですよね、ダイコンの葉。

一口に「大学一年生」といっても生活スタイルはさまざまです。
ですが、

実家、アパート、下宿。
自炊する人、しない人。
野菜好きな人、そうでもない人。

この辺の違いでだいたいの配分はおのずと決まってきます。

さて、6月も下旬になりまして、
この実習も残すところあと1か月と少々です。

いよいよ次の収穫はみんな大好きじゃがいもと枝豆!

(大根やほうれん草はおやつにはなかなかしづらい野菜ですからね…)
(料理と野菜が好きな人には好評なのですが…)

それまで、もうしばらく観察と管理(あと草取り)が続きます。

食べることがメインの目的ではないにせよ、
がんばってお世話したあかつきにごほうびがあるのは嬉しいですよね。

いよいよ暑くなってきましたが、こんな風に小さな楽しみを見つけつつ
ほどほどに張り切っていけたら良いなと想う今日この頃です。

「マッキントッシュ」は品種名で、日本での名は「旭」

2017.06.16

…なのだそうです。
カナダ原産で、日本に入ってきて「旭」という名がついたとか。

てっきり某コンピュータ社の影響で
「マッキントッシュ」=「りんご」だと思っていました。

あくまで一品種の名なんですね。



さて、つい1か月前には満開だったりんご畑

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1か月もすると、こんなことになっています。

花の後には小さな果実が…!

でも想像してみてください…。
これ、全部大きなりんごになったら…ものすごい重たそうじゃないですか?

一般的によく食されるような平均的なサイズのりんご1個の重さ、300グラムといったところでしょうか。

(余談ですが、某サンリオの有名な猫のキャラクターの体重は
「りんご3つ分」とのことなので、だいたい900グラムですかね)

仮に300グラムとして、
この画像で見えてる範囲で数えると

1,2,3,4,……14個は確実に見えてるかな?

300×14=4200

4200グラム!

何を申し上げたいかって、
この小さな枝先に4キロもの重さがかかったら…
しかもそれが全部の枝でとなると…

りんごの樹、大変!折れちゃう!

…実際には、全部が立派なりんごにはならなくて
果実が多すぎると果実ひとつひとつが小さくなってしまったり
樹が疲れてしまったり、
あげくその疲れを来年まで引きずってしまったりして大変なのです。

そこで、
りんごの樹に、オーバーワークにならずにほどほどにがんばってもらい
疲れを引きずらずに来年も再来年もまたいい仕事をしてもらうために、
まだ果実が小さなうちに

「摘果」(てきか)

という作業が必要になってきます。

これもまた、毎年恒例の学生さんの実習のひとつです。

たとえばさきほどの写真のような枝なら

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これくらいにはすっきりさっぱりしちゃいます。

毎年のことながら「せっかくいっぱいあるのにもったいないなぁ」
なんて未練たらたらなことを言いながらも
淡々と必要な果実だけを残して切り落としていきますよ。

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他愛もない話、ってこういう時にとてもはかどりません?
気軽におしゃべりしながらの方が手元もかえってサクサク動いたり。

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過去の摘果の記事でも触れましたが、
脚立の置き方、はしごのかけ方、簡単なようで実は難しいんですよ。

「あの枝に手を届かせたい」

そう思って意気揚々と立てかけて、いざのぼってみると
「あれ?届かない!」
なんてこともけっこうあります。

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地面には、作業の副産物がコロコロしてます。

皆さんの手でこれだけの数チョキチョキしたってことですね。
(高いところで作業してる人がいると、たまに落ちたものが頭に当たります)

そしてこれ、底の薄い安物の長靴で踏むとけっこう痛いんですよね…
足ツボ的な意味で…。

摘果実習の取材で思いがけず己の不健康さを実感したところで、
今週も締めくくりです。

みなさま、よい週末をお過ごしください!

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