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-196℃

2009.10.29

-196℃
といっても某社のチューハイのことでは当然なく、液体窒素の温度です。
液体窒素というと、「バナナで釘が打てる」とか「バラが粉々に」なんてのが思い浮かびますが(古い?)、大学内でも計測機器や試料を冷却するために利用されています。
その液体窒素を貯めてあるのが、工学部極低温室横のこれ!
ファイル 484-1.jpg
すでに、塔です。

ここから専用容器に汲み取るんですが、何せその温度差は200℃以上。容器に入れた先から蒸発していくもんですから、小屋の中は霧で視界不明瞭。
ファイル 484-2.jpg

満タン。
ファイル 484-3.jpg

この小口の汲み取りでさえこうなるんですから、液体窒素の塔に充填するときは、もっとすごいことになってました。
トラックと塔の間から冷気が流れ出し、
ファイル 484-4.jpg
辺り一面を覆い尽くして、まるで何かのイベントでも始まるかのよう。
ファイル 484-5.jpg

こんな液体窒素ですが、実は大変危険な代物です。
その温度による凍傷というのもありますが、その他にも酸欠(場合によっては一呼吸で失神・死亡の可能性有り)、爆発の危険もあります。
そのため、この作業を行うためには「寒剤の取り扱いに関する講習会」を受講する必要があります。
皆さん、くれぐれも気をつけましょう。