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手放さなきゃ得られないもの

2015.06.10

昨日の雨から一転、今日はとても良いお天気です。
むしろ暑いです…。

空も雲もだんだん夏っぽくなってきました。

ファイル 1995-1.jpg

あのジメジメした日々は憂鬱ですが、
いまちょうど花粉症シーズンを迎えているわたしにとっては
梅雨が待ち遠しくもある今日この頃です。
(イネ科の草が苦手です…)



さてさて、最近の農場実習はもっぱら摘果をしております…。

林檎の実が大きくなる前に、間引く作業ですね。

果実を大きくおいしくするためなのはご存知のとおり。

ただ、果実のためだけではなくて、
「樹そのものが働きすぎて疲れてしまわないように」
という目的もあるのだそうです。
今年実をつけすぎてしまったりんごの樹は、
来年実をあまりつけてくれなくなってしまうんだとか…。



「個々の仕事が多くなりすぎないようにムダをカット」

して、

「いつでもみんなに安定した良い結果を出してもらう」

ための作業、というわけです。

部下のマネジメントをする上司のような気分ですね…。

さて、ちょっと出世した気分になれるかもしれない、
そんな摘果の作業、一部だけご紹介しますね。

ファイル 1995-2.jpg

この中から真ん中の大きくてきれいな実を一つだけ残して、
周りの小さい実は全部ハサミで切り落としてしまいます。

参考までに、
花の頃はどうだったっけ…という画像を比較で載せてみます。

ファイル 1995-3.jpg
こちらも真ん中の花が先に開いてますね。
花の頃からすでに良い果実になる素質が見えてます。

それにしてもこの摘果作業、
「断捨離」が苦手なわたしはついつい
『うわぁ…もったいないなぁ…』
『ちょっとくらい多めにつけてもいいかなぁ…』
とか思ってしまうんですが、
ここで下手にケチケチしてしまったところで
来年実がつかなければ結局損しちゃいますよね!

だから、

ここは!
心を!
鬼にして!
バッサリと!



しかし…
これだけ煩悩と執着を捨てて中心果だけを残しても、
さらにまだまだ間引かなければなりません。

というわけで、摘果実習は今週まで続くようです。
あとちょっと!

ファイル 1995-4.jpg

脚立のかけ方、けっこう難しいんですよね…。
「ここだ!」と思って設置しても、
いざ昇ってみると目的の枝が遠かったりします…。

ファイル 1995-5.jpg

あちこちからいろいろな話し声も聞こえてきますが、
それ以上にハサミの音がパチパチと絶え間なく響きます。

秋にはおいしいりんごになりますように!