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児童と危険とアイテムと

2020.06.25

先週の初めごろに東北北部も梅雨入りしていたらしいですが、あまりそんな素振りが感じられない日々が続いてきました。
昨日までは。
今日の夕方からは天気予報に傘マークが並び、いよいよ本格的な梅雨の季節がやってくる感じですが、そんな梅雨の合間のとある日に、植物園内にはにぎやかな声が響き渡っていました。

その声のもとは、こちらの皆さん
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この日は、近く(道のりにして1.2km)にある小学校の1年生の皆さんが、遊び&学びにやってきていたのでした。

近くの広場(自啓寮跡の石碑前)には、先程とは別のクラスのみんなが小さなグループを作って腰を下ろし、おもいおもいに何やら観察してる様子。
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なにか面白いものが見つかったかな?

こうした学外からの子どもたちといえば、昨年9月に来てくれた幼稚園の年長さんたちがいましたが、ちょうどその世代が、小学校に進学してまた来てくれた、という感じになります。

そんな視点で見てみると、
カラー帽子が紅白帽になり、
遊び着が運動着になり、
背丈も伸びたのかな?
と、色んな所で成長が感じられます。

こうした子どもたちの学習の場としての機能も有する、岩手大学です。


ということで、子どもたちもたくさん訪れる岩手大学の、そのへんの道端に潜む危険。

それが、アメリカオニアザミ。


またか。。。
そう思われるかもしれません。

いや、私も前回、話を描ききらぬまま最終回を迎えざるを得なかったマンガのような結びで、今シーズンのこのネタを終えるつもりでいました。

あとはぼちぼちそのへんを見て回りながら、見つけたら除草剤をかけて、特に記事にもせずにおしまい。
そう思っていました。

ところが小学生の取材の帰り道、ぼちぼちそのへんを見て回っていたら、とんでもないやつを見つけてしまったのです。

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(周りも緑色なので、補助線を入れました)

おおよそですが、写り込んでいる乗用車(プリウス)に乗った人の目線の高さくらいまで育っているではありませんか!

しかもこんなのがそのへんにウヨウヨと。

前回40cmの個体を「大型」と呼んでいましたが、それを遥かに凌駕する恐るべき大きさ。
まさに超大型個体です。

コイツらと戦うために、私は新たな武器を入手しました。
(♪テテテテーン)
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先端が細い金属製の、スポイトみたいなやつのおっきいやつー

※※※
これについて、コメントよりご質問が寄せられていたので、お答えいたします。

前回使ったの(左)は、アクリルの接着剤(商品名:アクリサンデー接着剤)に付属していたやつです。
そして今回の(右)は、100均で入手した詰め替えプリンターインクのボトルです。

先に使用感を書きますが、茎に注射するように使うならば、左のほうが良かったです。大きい方は金属管も太いのでうまく刺さりませんでした。
ただ、液の補充は大きいほうが楽です。手袋をしての作業になるので、パーツの小ささや、容量の少なさ(補充回数の多さ)はネックになります。
※※※

この新たな武器を持って、改めて構内を目を凝らして歩いてみると、まぁいるわいるわ。
道端やら、草むらやら、校舎脇らや
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こりゃ一人で見きれん。
どうしたものか、、、と思いながら農学部敷地内で作業中、見知った職員さんと遭遇。
枯れたかどうだか見てくれる、ということだったので、事後観察をお願いすることにしました。
こうして仲間が増えてくれると、助かるなぁ。

こんな感じで、特殊な武器を操り、鬼(薊)と戦い、滅することを目指す集団の物語(あれ、なんだか聞いたことがある気がするぞ?)

今後の活躍にご期待下さい!

子鬼 VS (最終報告)

2020.06.19

緑を愛であげた紺Bloggerさんの翌日に、緑を殲滅する緑Bloggerのお話です。

緑失格かなぁ...


さて、気を取り直しまして本題に入りましょう。

まだ肌寒さを感じる3月30日に開幕いたしました、子鬼こと「アメリカオニアザミ」との熱い戦い。

1ヶ月間で2回の熱湯攻撃に耐え、またまた芽吹いてきた所への3度めのお湯攻撃をしたところで報告が途絶えておりましたので、そこから振り返ってみましょう。


さてこの第3ラウンドですが、結果としては「完敗」となりました。

というのもですね、この3回目の熱湯後も、前回同様力強く葉っぱが復活し(熱湯の敗北)

またこの時期は日に日に気温が上がり、青葉も生い茂り、雑草も生い茂り、それを刈り取る方が出動され、操る無慈悲な刃(草刈り機)によって根本から綺麗サッパリいったにもかかわらず、そこからも這い上がり(物理除草の敗北)

時ここに至り、いよいよ私も最終手段に打って出たのでございます。

そう、除草剤です。

今回使ったのは、葉っぱなどに吹きかけることで吸収され草を枯らし、しかしながら土に触れると効果が消えるというタイプ。

とはいえ今回はアメリカオニアザミ単体が標的であり、周りの草花には一切影響を与えたくない、、、

そんなときに使ったのはコレ!
(♪テテテテーン)
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先端が細い金属製の、スポイトみたいなやつー

コレに、適度に薄めた薬液を入れて、
薬液が飛び散らぬように、しかも確実に効くように、

ブスー
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チュー

直に注入してみました。

この作業を行ったのが6月の9日。
途中経過として、11日と15日の様子を見てみますと、
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11日(左側)は早くも一番先端の葉っぱが黒く変色し始め、効果が出始めているのがわかります。
15日(右側)になると、もう効果が全体に回っているのが見て取れまして、一言でいうと「朽ち始めている」そんな様相です。

そして本日19日。
除草剤使用からちょうど10日後の様子がこちら。
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かれっかれ。
相性が良かったのか、効果てきめんです。


また9日は、作った除草剤が余ったので、私が最初にアメリカオニアザミの存在に気付いた農学部付近の道路に遠征していました。

なんとなく発見当時の2017年よりは個体数が減っていた気がするものの、それでもそこここに根を下ろし、その針のような葉先を伸ばしていました
中にはすでに蕾を膨らませ、さらなる繁殖の準備にかかっているやつも。

そんな奴らを見かけては、同じように
ブスー チュー
ブスー チュー
ブスー チュー

そして今日。
草丈40cmにも及ぶ大型個体もこのように
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(下の物差しが15cm)

朽ち果てていく姿を確認できました。


かくして、私とアメリカオニアザミの熱戦は、ひとまず幕を下ろしたのだった。

しかし!
奴らはその旺盛な繁殖力で、今も密かに大学への侵入を狙っているのだ!

片っ端から駆除してくれるわ!
そう誓った私の戦いは、まだ始まったばかりだ!

あれ?

2020.06.12

お疲れ様です。紺Bloggerでございます。


暑い日が続いていますねぇ…。

汗っかきの僕には本当につらい季節なんですが、
北水の池のスイレンが疲れた心を癒してくれます。
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いいですねぇ。
きれいですねぇ………ん?
…あれ?……ん??


北水の池って、最近水抜いてなかったっけ?
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ほら。
このあたりは5月7日に撮影した写真なんですが。
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ほらね。水もないし泥なんかもさらわれてる。


水を抜いて底をさらったはず。
なのに、なんでスイレンが咲いているの??
あれ、あれれ?

1か月しか経ってないのに、
もう芽吹いて、育って花が咲いたの?
んな馬鹿な…。


と、いうことで
上の写真をよくよく、よくよく見たら
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…スイレン、残してくれてる…
(写真サイズを大きくしています)!
水抜かれても、生きてるんですねー。


残っているのは池の中央部のものなので
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中央部以外は少なくなってますが…。

とにもくかくにも、
北水の池近くの木陰に立って、
スイレンを眺めておりますと、
少しだけ暑さを忘れることができる気がします…。

…残してくれてありがとう…。。

例の騒動 ver.令和

2020.06.11

前回の学内カモシカ出現騒動から1年とちょっと。

まさか、そんなすぐにまたお会いするとは思いませんでした…。

紺さんによるカモシカ出現速報が出た6月8日。

その日のお昼、12時ちょっと前くらい、
わたしは農学部1号館正面玄関付近=正門付近にいました。

その時何やら、守衛室前で警備員さんが自転車を用意している様子と
もうお一人、自転車にまたがった方がいらっしゃいました。
事務局棟からも人がやってきて、
皆さん何かをお話ししている模様。

「何かあったのだろうか」と思っていた矢先、
それは起きました…。

正門方向から、突然、4本足の灰褐色の何かが颯爽と走ってきたんです。

そのサイズと色、さらに軽快なその走りから、

「ああ、動物病院から大型のワンちゃんが脱走したのか」

と瞬時に思ったわたし。

「あのサイズの犬で、あれだけ速い動きじゃ捕まえるの大変だろうなぁ」

そんな心配をしている間に、その灰褐色の4本足さんは事務局棟の脇を通り、
生協購買のある方へ走り去っていきました。

時間にして30秒あるかないかの、あっという間の出来事でした…。



そして、その日のエキスの紺さんの

「本日、午前11時過ぎのこと。
農学部附属植物園内にカモシカが迷い込んでいます、
という注意喚起のメールが届きました。」

という記事、

そして一昨日の緑さんの


「昨日、正午過ぎのこと。
農学部に現れたカモシカが理工学部敷地内に移動したようです。
というメールが届きました。」

という記事を続けて目にしまして。

紺さんの情報、緑さんの情報、わたしの遭遇した現場を
時系列で並べると。



AM11:00過ぎ→農学部植物園にカモシカ出現情報

AM11:50頃→学内正門付近で大型犬?風の動物が北(=理工学部方向)へ走り去る

正午過ぎ→理工学部にカモシカが移動したとの情報


…そう、完全につじつまが合うんですよね。
そこでわたしは悟りました。

「あれ、犬じゃなくてカモシカだった…」

と。

その時はカメラも持っていなかったし、
時間にして30秒あるかないかの出来事だったし、
動きが早く顔も見えなかったのでカモシカだともまさか思わず…。

学内には、動物病院があるのでワンちゃんネコちゃんはもちろん、
羊や馬もいるし、牛が来ることもあるので、
学内で何か動物を見かけたら、
まずそのうちのどれかだと認識するのが自然でして…。

(不思議と馬や牛には見えませんでした)

(カモシカにしては小柄だったこと、色が灰色寄りだったこと、
前回の穏やかさからは想像つかないような足取りの軽さが要因でしょうか)

でも、考えてみれば
動物病院から動物が脱走したとなれば
教職員・学生さんをはじめ関係各所の皆さんが
すぐに最善を尽くして保護や捜索にかかるはずだから
もっと学内が、特に農学部付近がザワザワしてたはずなんですよね…。

警備員さんや自転車にまたがった方(おそらく教員の方でしょうか)も
その動物を急いで追いかける、という感じでもなく、
「ちょっとあっちの方に様子見に行ってみる」みたいな雰囲気で
静かに後を追って行ったんですよね。

それ以前に、そもそも、首輪もしてなかったしなぁ…。

どうして気づけなかったの…わたし…。

というわけで、今回、カモシカ氏を偶然目撃はしたんですが、
写真におさめることはできませんでした。
期待していてくださった方、もしいらっしゃったらごめんなさい。



そして、ここからは想像のはお話ですが、
緑さんの投げかけた「そこそこ高い柵と国道を超えられたのか」問題。

わたしの目撃したカモシカ氏、
犬と間違えるほどのあれだけの軽快な足取りなら、
もしかして、柵も超えられるのかもしれません。

そしてもうひとつ、本学はいま遠隔授業を取り入れていて
全体的に学内に人が少ない状況です。

通常なら正午付近の時間帯は、ランチに向かう方々、
空きコマを利用して部活動に取り組む学生さんなどで
学内がにぎわっているところですが
今年はそれがないわけでして。

仮にカモシカさんが舘坂門を出て国道46号線を横切り、
理工学部正門から堂々と進入したとしても
現実的にあまり不自然ではないのかもしれません。

あとは、国道にたまたま車が走っていなければ、
信号無視でも無事に渡れた、というところでしょうか。

ここまで把握できている情報から、

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カモシカ氏の理工学部入場までのおおよその足取り、
開いている門から出入りしたとすればこんな感じかな、と想像してみました。

(あくまでわたし個人の予想です)
(もしご存じの方いらっしゃったら是非教えてください…!)

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①農学部の植物園を、人気があまりない道路際の柵沿いに北上した?

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②正門付近~事務局棟わきを抜けて北上していくところ、
ここを、どうやらわたしは目撃したようです。

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③やはり人があまりいない運動場のわき、柵沿いを通って
サークル棟前から舘坂門へ向かった?

④むしろ、広々していて見通しの良いメインストリートから
まっすぐ舘坂門へ向かった…?

どっちだろう…。

そして、なかなかの交通量かつ歩行者横断用信号は押しボタン式のはずの
国道46号線をなんとか横断して理工学部にご入場した…と。

とりあえず何より、車とぶつからなかくてよかったです…。


わたしは今回そこそこ間近でカモシカ氏を見かけることになったのですが、
もしもイノシシみたいに突進してきたらと少し怖くなったので、
エンカウントした時の対策を調べてみました。

盛岡市のホームページに掲載されてるんですね…!

http://www.city.morioka.iwate.jp/kosodate/kyoiku/oshirase/1002730.html

これによると、基本は

1.近づかない
2.逃げ道をふさがない
3.立ち去る・見守る・おどろかせない

ということのようです。

人を襲わない動物とのことなので
こちらも驚きすぎたり極端に怖がったりせず、
邪魔しないように静かに見守るのが一番みたいですね。

本当に、二度あることは三度ある、だと思いますので
(紺さんの言う通り、そもそも今回が二度目なのかすら怪しい)
いざ遭遇した時のために、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません…。

2年ぶりのサイレントモード その1

2020.06.10

カラッと晴れて気温も上がっている今日。
これは撮影日和では?と、カメラ片手にキャンパスを歩いたら、なかなかエモい風景が収められました。

ということで、2年ぶり数回目のサイレントモード。
写真メインで学内のご紹介です。では、どうぞ!。

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ファイル 3234-4.jpg

(続きます)

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