記事一覧

言わなきゃバレないけどあえて言ってみる

2020.06.23

6月の実習といえばなんといってもコレ(学部によります)。

ファイル 3243-1.jpg

リンゴの摘果。

リンゴの花が散って、やがて現れるのがリンゴの果実なのですが、

ファイル 3243-2.jpg

実るがままにすべての果実を育ててしまうと、
1つ1つの果実が小さくなってしまったり、
樹が疲れてしまって翌年あまり実を付けてくれなくなったりするので
この摘果は秋のためにも来年のためにも大切な作業なんです。

この大事な大事な摘果の作業。

感染症対策のため滝沢農場での実習を見合わせている今年、
この大事な実習をどうしているかといいますと…

ファイル 3243-3.jpg

あれ?普通にやってるじゃん?
いつも通りの摘果実習だよね?

と思うでしょう…?

そうなんですと言ってしまってもおそらくバレないのですが、
あえてお見せしちゃいます。

ここ、振り返ると教育学部の建物が見えます。
(手前の赤い屋根は、馬術部の厩舎です)

ファイル 3243-4.jpg

そう、これも、上田キャンパスの敷地内なんです。

本来ここは研究用の果樹園で、実習用ではないのですが
皆さんのために一部を特別に実習のために使わせていただいております。

※例年、滝沢農場で行っている実習はこんな感じです

背景(各学部の大きな建物など)が見えなければ、
実習そのものは例年とまったく変わりない景色ですよね。

そして、茂る枝葉でお互いの顔や姿もさえぎられ、
摘果する果実も手の届く低いところから脚立の必要な高所まで
上下左右に多数分散していて立ち位置がうまくばらけるのて
これもまた密になりにくい作業だったりします。

感染症のリスクを考えながらの生活も徐々に定着しつつある今日この頃。

実習や学びの場でも、コツというか要領というか、
学生さん、教職員と皆さんそれぞれの立場での
注意すべきことを少しずつ探りながらそして掴みながら、
日々よりスムーズに暮らせるようになってきているように感じております。

コンパクト化

2020.06.17

毎年、この前期の間によくわたしが持ってくる話題が

農学部の学生さんの実習、

「1年生の総合フィールド科学実習」

「2年生の農場実習I」

なんですが、

今年はこの通り、
感染症の流行あり、
緊急事態宣言あり、
授業開始の延期あり、

ということでなかなか思うように進めることが難しくて、
1年生の実習は開始時期が遅れたりしていました

では2年生の実習はどうなったの?
ということなんですが。

本来、上田キャンパスから10kmほど離れた滝沢市にある附属農場で
より本格的な実習を行うはずなのですが…。

今年度は感染症予防に万全を期すために、滝沢には行かず、
1年生と同じ、上田キャンパス西側敷地内の下台圃場で
実習を行うことになりました。

敷地の広さこそ附属滝沢農場にかなわないものの、
畑あり、水田あり、果樹園あり、とさまざまな品目に対応しているこの下台圃場。

ファイル 3239-1.jpg

振り返れば人文社会科学部の建物、
反対側を見ると…

ファイル 3239-2.jpg

なんと水田が。
(田んぼの向こうの大きな建物は学生寮です)

規模こそ小さいものの、
滝沢農場にそれなりに近い環境はあるということで
今年は2年生もこの下台圃場を使って実習を行っています。

本来の実習開始とは1か月ほど遅れて、
1年生の実習とほぼ同時に2年生の実習もスタートしました。

この頃はちょうど5月中旬ということで、
なんと初日から田植えというなかなかの重要な内容でのスタート。

ファイル 3239-3.jpg

ちょうどリンゴの花が満開の頃でした。

ファイル 3239-4.jpg

この光景を見ていて気付いたのですが、
田植えは1列に並んでまっすぐ等間隔で植えるため、
一人一人の間隔があらかじめ決まっているし
みんな同じ方向を向いていて向かい合ったりすることもないので
密集・密接になりにくい作業なんですね。

ファイル 3239-5.jpg

5月中旬時点では原則対面授業がなく、課外活動なども禁止、
実験や実習も実施できるものが少ない、そんな中では
久々に顔を合わせる学生さんも多かったようで…。

マスク越しかつ口数少なめながらも
久しぶりに共有する時間を楽しんでいたようです。

ただ、残念なことにここは農場と違って宿舎や厨房もなく、
狭い部屋に集まっての会食も控えましょうということで、
「こびる」は今年はなし…。

仕方ないこととはいえ、ちょっぴり寂しいですね…。

それでも実施できていることだけでも…(以下略)
とポジティブに考えつつ、
実際に農林水産業を生業にしている方々にとっては
「それでも自然は待ってくれない」ということで
このコロナ禍の中でも日々さまざまなことに気を付けながら
お仕事をしてくださっているのだろうな、
ということが身にしみるのでした。

「密」ではなく「疎」になろう

2020.06.01

時が過ぎた実感がないまま、気が付けば6月です。
長めのスペシャルイベントは5月とともに終了しまして、
エキスは久々、1か月以上ぶりに、今日から通常運行させていただきます!
ひゃっほう!

…とがんばってテンションアゲアゲで宣言するものの、
決して学内のすべてが通常運行に戻ったわけではなく、
今日から一気にどっと学内がにぎわうということでもなく、
まだまだ闘いは続くといった感じです…。

少し気持ちは楽になったけれど、
気は抜かず、手洗いうがいに咳エチケット、
そして3つの密に引き続き気を付けながら
更新してまいりたいと思います…!



さて、屋内の授業は引き続き遠隔形式がメインですが、
屋外での実習の一部は、ソーシャルディスタンスに配慮しながら
一足先の5月中旬より始まっておりました。

農学部1年生の「総合フィールド科学実習」、
上田キャンパスの西側にある圃場でさまざまな野菜を育てながら、
生育を観察したり、品目ごとの管理などを学ぶ実習です。

ファイル 3224-1.jpg

ファイル 3224-2.jpg

「一足先に」といっても、例年どおりの予定からすれば
2~3週間ほど遅れをとっている状況でして…。

この実習は1年生の皆さんの大学生活最初の実習であり、
もちろん自分たちの手で、ということは大切なことですが、
それ以上に生育の遅れで皆さんの学びが中途半端に終わることのないよう、
教職員とTA(ティーチング・アシスタント=学生さんのスタッフ)
の皆さんが「本来の実習開始時期」にすでに
播種定植などの必要最低限の作業を済ませてくださっています。

1年生の皆さんにはこの日は
「収穫期は遅くなるけれど、実際に播種定植を体験してもらうためのエリア」を
作業してもらいました。

それにしても密集・密接に気を付けながらだと、
思っている以上に作業効率がよくなくて
もどかしくなってしまうけれど、
その分だけ本来の意味でも「安全」であることに
気が付いてみたりもします。

(人同士ぶつかって転倒しないし、道具を使う時も人にぶつからない)

ファイル 3224-3.jpg

いつもなら、オリエンテーションや他の講義、
サークル活動なんかですでにたくさん顔を合わせて
顔なじみのクラスメイトもできていて、
会話も弾みながら、親睦を深めながら、
そんなことも醍醐味だったりするこの実習。

マスクでお互いの顔があまり見えず、ソーシャルディスタンスも守って、
時間はかけすぎず最低限のことを効率よく。

そしてそれを、まだ顔合わせが十分でないメンバー同士で行うのは
きっと心細いだろうなと心が痛みつつも
皆さん、しっかりお互いの意見や意思を尊重しながら進めているので
そういう意味では、きっと今年も皆さん、大丈夫。
と安心していたりもします。

ファイル 3224-4.jpg

そんな中、先生方、スタッフの皆さんも
とにかくリスクを少なくするためにできることはすべて、
ということで。

農具も実習のたびにひとつひとつ丁寧に消毒と洗浄をしてくださっています。

数が多いので、これまたなかなか大変な作業です。

そんなこんなで本来よりも時期もペースもゆっくりめに始まった今年の実習。

それでも実施できていることだけでも
「まずはよかった」と胸をなでおろしつつ、
引き続き教職員一同、実施できる対面授業・実習等においては
通常の安全対策はもちろんのこと、
感染症予防への取り組みも行ってまいります。

ソーシャルディスタンス、異状なし

2020.04.23

神出鬼没イベント、ということで、
皆様お久しぶりです、山吹です。

さて、既にお知らせの通り、授業開始日が延期になりました。

本来なら今週から授業開始はずだった本学。

ということはもちろん実習も、同じく始まるはずだった訳でして。

農学部の実習、全然見たことがない、という方のために
去年のちょうど今頃、農学部1年生の総合フィールド科学実習(初回・定植)
こんな感じで行っていました。

ファイル 3209-1.jpg

実習そのものはさておき、
そういえばこの圃場、グループごとに紐で陣地が区切られているけれど、
いったい誰がどうやって区切っているの?

ということで、
今日はこの実習の区画を作る様子をお届けしようと思います。

まだしばらく実習を始めることはできませんが、
対面授業ができるようになって皆さんが学内に戻ってきたあかつきには
いつでもすぐ実習も始められるよう、今年もまずこの区画だけは、
と附属滝沢農場の教職員の方々が
(密集・密接を防ぐため少数精鋭で)準備してくれました。

(もともとフィールド自体とても広いのもありますが、
ソーシャルディスタンスを保ちながら撮影…と考えていたら
余計にとても遠い写真になってしまいました)

(もはや何をやっているかよくわからない写真)

ファイル 3209-2.jpg

事前に大きな機械で耕起しておいた圃場で、
うん十メートルという果てしない長さをメジャーで測り、

ファイル 3209-3.jpg

ひとつひとつ目盛りを見ながら区切って支柱を立て、

ファイル 3209-4.jpg

その支柱を4本ごとにヒモで囲い、

ファイル 3209-5.jpg

班の番号の札を立てて完成です。

今年は実習を従来通りの形でやることが
難しい可能性もあるかもしれませんが…

皆さんを待っているこの圃場に、
願わくば今年も皆さんの学びと作物がたくさん実ることに、
今は希望を託したいと思います。

岩大のプレ金といったら…!

2019.12.04

今年も11月最後の金曜日のお楽しみ、
プレミアムフライデー 森の駅市場、行ってまいりました!

(そういえばプレミアムフライデー、最近存在すら忘れてました)

寒いながらも日差しもあって良いお日柄だったので…

開店5分前。

ファイル 3119-1.jpg

…列、折り返しちゃってますね…。

ちなみにこれ、リンゴだけの専用列です。
屋外にリンゴのみ販売するブースが用意されていて、
そこに並ぶ人々の列なんです。

(野菜やお米、花、加工品etc.は別の列)

こんなにたくさんの人がリンゴを求めている…
岩大のリンゴを…こんなにたくさんの人が…

…などと感動するのはそこそこにして
(こうしてる間にもどんどん列がのびています)

ひとまずお野菜が第一希望のわたしは

ファイル 3119-2.jpg

こちらの列に。

野菜、鉢花、お米(新米!)、
岩大味噌、ジャム、リンゴジュース、雑穀などなどが買える列です。

列の途中ところどころに置かれた、
観賞用?の「南部甘藍(なんぶかんらん)」の大きいこと!

※甘藍=キャベツ

おそらくわたしの家の冷蔵庫では
庫内の棚を一段はずさないとおさめられなさそう。

(ついでに半分か4分割にしないとたぶん無理です)

東北農研センターのHPで調べてみたところ、
今では県北地域の「いわて春みどり」でおなじみ、
岩手県での大規模なキャベツ生産のはじまりを飾った品種だそう。

この「南部甘藍」なんとお生まれは明治37年!!
西暦に直すと1904年!!

115年もの月日を受け継がれ、
令和元年にお会いできたということは

明治→大正→昭和→平成→令和

なんと5つもの時代を見てきた大先輩。

キャベツ自体が日本原産でないとは言えども、
日本で、岩手で生まれた品種に違いはありませんもんね。

ルーツを知ると、
椅子に鎮座するそのお姿も、なんだか荘厳に見えます。

南部甘藍さん、いつまでも健やかにあれ。

ファイル 3119-3.jpg

さて
今回のお野菜は、さといも、さつまいも、キャベツ、大根でした。
さといも150円、さつまいもは100円。
もう夜は芋の子汁、翌日土曜のおやつはふかしいも決定!

キャベツ(不ぞろい)と大根(少し肌荒れ)に至っては
どちらも1つ50円という目を疑うお値段。

だってキャベツなんて不揃いったって、はがして使うし!
大根だって、肌が荒れててもどうせ皮は剥いちゃうし!

寒くて煮物や鍋物がすすむ季節に、このラインナップとお値段は
とても家計にやさしい…!

(写真がブレブレなのは、壮絶なお買い物合戦のためです)
(手と電卓が足りず、学生さん自前のスマホで料金計算してました)

ファイル 3119-4.jpg

お花はビオラの苗とシクラメンの鉢。

シクラメンは夏の特別実習のときにも
3年生の皆さんが暑い中温室内でお手入れしてくれたもの。
無事に花を咲かせ、今度は2年生の皆さんが販売してくれました。

お花PR隊の笑顔もとっても素敵でした…!
快く撮影を承諾くださって、ありがとうございました。

ファイル 3119-5.jpg

そして長ーーーーーい列の先、リンゴも大盛況。

台風の被害もあったので、もしかして今年は少ないのかなと
ちょっと気になっていましたが、そんな心配は無用でした。

糖度の高さと蜜入りでおなじみ、
選別された最高級品では1つ1000円オーバーのプレミアムな品種
「はるか」はお一人様3袋まで(むしろ3袋もいいんですか!?)、

ふじ、紅玉、あいかの香り、きたろうなど品種も充実。

お値段ももちろんリーズナブル。

りんごってちょっと切って皮をむくだけですぐ食べられるし、
長持ちするし、
生でよし、煮てよし、焼いてよし、
冬のおやつの万能選手ですよね。

そりゃあんな長い列ができるのも当然ですね…。


冬の陣は、りんごに根菜類にキャベツ、お米、加工品類と
夏の陣と比べて平均的に重たいものが多いので
台車やキャリーカートを携えてご来場の方も。

老若男女、学内の方も学外の方も、
拝見するに帰りの荷物は重そうでしたが、
なんとなく足取りは軽やかにも見えた、
そんなプレミアムな金曜日の昼下がりでした。

ページ移動