記事一覧

春の風物詩in岩手大学

2017.04.26

昨日、桜満開で賑わうのどかなキャンパスの裏(西側)では…

ファイル 2477-1.jpg

下台圃場(キャンパス内からそのまま徒歩で行けます)で
農学部一年生の必修、総合フィールド科学実習の
一番最初の植え付け・種まきの真っ最中でした。

農学部の新入生さんにとって、大学生活一番最初の実習になります。

今年の農学部の一年生は全部で約250名。

それをだいたい半数ずつにして、
隔週で実習をこなしていく、という流れです。

(空いた週も樹木観察などさまざまな実習がありますよ)

ファイル 2477-2.jpg

半数とはいえ…かなりの数です。
圃場がまだまっさらなので、余計に人が多く見えるような。

ここからさらに11名前後ずつの班に分かれます。

ひとつの班にひとつの畑が与えられるのは
2年生の農場実習内プロジェクト演習と同じ。

違うのは、ひと班の人数(2年生は4~5名)と
作る品目や畑のレイアウト・肥料が決められているか否か。

1年生の実習は「大人数で決められた指示通りにすすめる」ことが必要で、
2年生の実習は「少人数で一から自分たちで考えてすすめる」ことが必要。

決められた通りに、っていうのが案外難しいことでもありますよね。
もちろん一から考えるのはもっと難しいのですが。



ちなみに今年の課題も、ジャガイモと枝豆です。
そして、ダイコンと葉物野菜も。

前期(4~8月上旬)の期間内に植え付けから収穫までを終えられて比較的強くて育てやすい品目や品種、作業内容や予定を、
農場の先生と職員さんが毎年考えてくれているんですよ。

中でもダイコンは今年は
「早まき」「遅まき」の2回×品種が2種類で
計4パターンの生育を観察していくことになります。

まっさらな畑を前にするとちょっと頭が混乱しそうですが、
芽が出たり生育が進んでくればちゃんと見分けられるので
心配ご無用。

ファイル 2477-3.jpg

種芋を植え付けたり、

ファイル 2477-4.jpg

豆を蒔いたり、
(豆…小さすぎてほとんど見えてないですが…)
(手前ではダイコンをまくためのうね立て作業中)

ファイル 2477-5.jpg

圃場のすぐ隣の厩舎から馬がじーっと見てたり。

それにしても毎年感じることなのですが、
皆さん、ついこの前まで高校生だったとは思えないくらい
てきぱきと作業するんですよね。

畑での作業が初めてな人もある程度いたり、
そもそも班のメンバー同士もまだ知り合って間もなかったりと
毎年の事ながら「今年の皆さんはうまくいくかなぁ」と心配するのですが
だいたい開始10分もすればそんな心配は吹っ飛んで行きます。

途中ぱらぱらと雨が降る場面もありましたが、
今年も一番最初の植え付け・種まきは無事完成。

そうそう、遅まきのダイコン2品種と、
葉物野菜(ホウレンソウ・スイスチャード)の種まきも
まだ今後の実習で控えているので、
その様子はまたの機会にご紹介します。

うまく発芽してくれるか、GW明けが楽しみですね!

10kmでもけっこう違う

2017.04.20

開花したとたんに始まった春の嵐で
せっかくの花が散ってしまわないか心配な方も多かったと思いますが、
安心してください、咲いてますよ!

ファイル 2473-1.jpg

そしてここ最近、周りの花粉症をお持ちの方々が
苦しい戦いを余儀なくされているのを目の当たりにしているので
「わー!晴れた!気持ちいい!」
などとのんきにはしゃぐのもどこか申し訳なく感じてしまう今日この頃。

さて、授業開始から一週間が経ちましたが、
授業が始まるということは、もちろん、

ファイル 2473-2.jpg

実習も始まります!

というわけで、岩手大学から北上すること10km、
滝沢農場にやってまいりました。

しかし、こちらの桜はまだまだですね…。
ほんの10km北上しただけなのに、やっぱり違うものなのですね。

ここ、大学の施設で先生もいて卒論の学生さんもいて、
とはいえ

ファイル 2473-3.jpg

やっぱり雰囲気はキャンパスとは一味違います。
周りの景色や皆さんの服装、土のにおい、チャイムがない、
要素はいろいろありますね。

今日から本格的に始まるこの実習は「農場実習I」

農学部
・植物生命科学科
・食料生産環境学科 食産業システム学コース

の2年生の必修科目です。

先週ガイダンスを終え、
今日はこの実習の一環である「プロジェクト演習」のための
班ごとの作付計画を立て始めております。

ファイル 2473-4.jpg

ファイル 2473-5.jpg

まっさらな畑に、何を植えるのかという段階から考えていきます。

畑のレイアウトをどうするか、
肥料は何がどれくらい必要か、
種から育てるのか苗を購入するのか、
苗は自根か接木か、
自由研究のテーマをどうするか(これは必須の課題)、
考えることは山ほどあるのですが…

やっぱりみんな一番興味があるのはなんてったって
何の野菜をつくるか、に尽きます。
せっかく「好きなものを育ててよい」と言われているのだから
食べたいものとか見てみたいものがいいですよね!

食べたいものに夢中になるあまり、
話し合いが脱線しすぎないようにだけご注意。

そんなこんなで今年もぞくぞくと、
本格的に実習や実験も始まっております。
どの実験・実習も、安全で実りのあるものになりますように。

実験室の健康チェック

2017.01.24

今日から今週いっぱい、学内で一定の基準を満たす研究室を対象に、
作業環境測定を行っています。

この作業環境測定、簡単に申しますと
「作業場(実験室)内に、人体に有害な因子がどれくらいあるか」
を測定する、
「実験室の健康チェック」です。

その「有害な因子」を少しでも多く取りのぞくための対策のひとつが、
以前にもご紹介したドラフトチャンバーだったりします。

それでも有害なものを100パーセント取りのぞくのは難しいので、
有害な因子が多すぎないかどうか、
そこで作業や実験をする人が安全かどうか、調べるわけですね。

ファイル 2408-1.jpg

ファイル 2408-2.jpg

専門の業者さんが、専用の機器を使ってしっかり調べてくれます。

ファイル 2408-3.jpg

ファイル 2408-4.jpg
普段実験しているときと同じように薬品や溶剤を扱って、
その状態で安全な濃度かどうかをみます。

この「普段と同じように」「普段どおりにやる」が大切なんですね。

まさにわたしたち人間の健康診断や各種検診もそのはずなのですが…
どうしても一週間くらい前からダイエットしてみたり禁酒してみたり。

この測定を見習って普段から検査でよい数値がでる生活をしなければ、
と身にしみる思いです。

ファイル 2408-5.jpg

空気中に漂う物質を調べるので、
空調や換気装置などの稼働状況なんかもチェックします。

エアコン、換気、熱交換、吸い込み口なのか吹き出し口なのか、
どれが動いててどれが止まっているのか、
いざ目の前にするとどれがどれやら…。

でも、部屋の空気の流れにかかわりますもんね!
ちょっと細かくて大変だけどしっかり記録します。

対象になっている実験室は学内全体のごく一部ですが、
学生さんや教職員の皆さんの健康を守るために欠かせない測定です。

対象の研究室では人や装置の出入りが多くあわただしくなりますが、
何卒ご協力のほど、よろしくお願いいたします!

アクティブに!

2017.01.20

今日は、とある実習の様子をご紹介してみます。

それは、
理工学部システム創生工学科電気電子通信コース 電気電子工学課題実習Ⅰ
のうちの
電気制御基礎領域 電気制御工作4
です。

この時点でなんだか読むのに疲れてしまいそうな感じですが、やっている内容を一言で表すと
 レゴブロックを使った実習
です。

レゴブロックというと、誰しも子供の頃に遊んだアレを思い出してしまいますが、最近(と言っても20年ほど前からあるようですが)のレゴはモーターやらセンサーやらギアやらが付けられるやつがあり、教育用アイテムとして活用されています。
本テーマは、それを使った実習となっていました。

今回学生さんたちが取り組む課題は、この黒線のコース
ファイル 2406-1.jpg
にそって走る車を作成した後、コース上に置かれたゴミを半周先まで運び、コースの中央に停車するプログラムを作ること、となっています。

5~6名の班員が、車体作成班、プログラム作成班のふた手に別れ、それぞれやいのやいの言いながら作業を進めていきます。
ファイル 2406-2.jpg

このレゴが凄いなー、と思うのは、ブロック本体もそうなんですが、それを制御するプログラムを作るソフト。
プログラムと言うと、よくわからないアルファベットがずら~っと並んでいて、キーボードをカタカタしながら作っていくイメージがあるんですが、このシステムでは、画面上でブロックをつなげるようにプログラムが組めるんです。
ファイル 2406-3.jpg
一つ一つのブロックが
 AとBのモーターをこっち方向に回す
だの
 ここのセンサーがオンならこっちの動き、オフならこっち
という役割を持っていて、それを組み合わせることでプログラムが出来ていきます。

時には車が全く動かなかったり、時にはラインを無視して走ったりと色々試行錯誤しながら完成に近づけていき、最終的にはこのように
ファイル 2406-4.jpg
①ゴミを掴んで
②コース上を走り
③半周先にゴミを置き
④中央に停まる
というプログラムを完成させました。

最後はレゴの醍醐味でもある「自由に作る」という機能を遺憾なく発揮し、車体を華麗(?)にドレスアップ!
ファイル 2406-5.jpg

この実習は、いわゆる「アクティブラーニング」を実施しており、学生さんたちが、自主的(能動的)に学修するよう、問題解決や体験学習、グループワークを取り込んだ内容となっています。
その甲斐あってか、みんな楽しそうに実習に取り組んでいましたよ。

冬の味覚がやってきた

2016.12.01

こんにちは!
森の駅市場冬の陣が、先週11月25日(金)に開かれました。

農学部の2年生の選択科目「農場実習II」の一環として、
植物園にある「ポランハウス」で開かれるこの森の駅市場。

去年は湿っぽい雪に見舞われましたが…

ファイル 2376-1.jpg

今年は雨や雪が降らず、とても快適でした。

そのせいもあってか、オープン5分前には長蛇の列。
雪が降ってても30分前から並ぶ方がいらっしゃるくらいなので
もはや驚くまでもありませんかね。

りんごだけ外に用意した売り場で、
りんご以外のもの(野菜、お花、味噌、ジャム、お米など)
はハウスの中で販売します。

こちらは外でのりんごの販売。
ファイル 2376-2.jpg

売る方も買う方もてんやわんや!

後ろのトラックの荷台に積み上げたコンテナには
まだまだこれから売るりんごが控えてます。

11月も下旬。
寒さで身体がこわばりがちなこの時期、
これを降ろすのもこれまた大変な作業です。

ファイル 2376-3.jpg

長い列で順番を待っていると、りんごの試食を持って来てくれました!

ファイル 2376-4.jpg

試食つながりで、ハウス内で売っている「黒千石大豆」や雑穀類を
実際にお米と一緒に炊いたものも出してて、
味もそうだしどんな風に調理すればいいのかも一目瞭然です。

どの仕事も寒いし力仕事だしで大変そうではあるのですが、
そんな風に思わせないほど良い笑顔ばかり。

ちなみに、お年寄りのお客様には
重いものを車や自転車までお持ちする親切な学生さんもあちこちに。
ファイル 2376-5.jpg
元気とほんわかした気持ちももらいつつ、
りんごとジャムを片手に帰ってまいりました。

ちなみにお野菜はりんごの列に並んでいる間に売り切れてしまいました…。
無念。
実習で植えたさつまいももこの日売られたはずなのですが、
残念ながら間に合わず。

来年はもっと着込んでもっと早く並ぼう、
そう心に誓うのでした。

ページ移動