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岩手大学とKEKとの連携協定が締結されました

2014.12.22

先週の金曜日。
事務局第1会議室にて

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岩手大学とKEK(高エネルギー加速器研究機構)との連携・協力に関する協定調印式が行われました。
既に新聞・ニュース等をご覧になった方も多いかと思います。

新聞記者さんやテレビカメラさんがたくさんいらっしゃる調印式の場に、岩大エキスも入れていただいたこの日。勝手知らないワタシは、会場の雰囲気に圧倒され、限りなく出入り口に近いポジションに陣取ってのスタンバイ。超キョロキョロしまくりです。

配布された資料によると、この協定締結の先には「共同研究の推進」や「研究施設・設備等の相互利用を通じた研究拠点の構築」が掲げられており、そこからさらに研究者間での研究交流や人材育成などへの発展も期待されているそうです。

ますます、加速器科学領域が活発に動き始めますね!。

ところで。
キョロキョロしていながらも肝心な時にはBlogger魂が刺激される訳で、調印完了!の瞬間には

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近くからの撮影に成功!

KEK 鈴木機構長と、岩手大学 西谷学長代行とのがっちり握手を撮影できました(^^)。

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他の記者さんの様子からも、この、ワタシの努力をかっていただけるのではないかと…(^_^;;。

調印後、質疑応答を経た先には、関係されたみなさまの集合写真撮影で

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連携・協力の体制がスタートしました。

加速器科学研究については連続セミナー等を開催し、広く情報発信を進めている岩手大学です。この協定により、更なる情報発信がなされるのではないかと期待が高まりますね!。

ひめかりふ

2014.12.05

お疲れ様です。
紺Bloggerでございます。
外はめっきり雪景色の盛岡です。


さて。
昨日のことです。

とある職員から
「エキスで食れぽしてみませんか?」
との不思議なメールが届きました。


秋の実りについてさんざん書き散らしたのに、
結果的には一度たりとも食レポ、
つまり食べ物を味わった上でのレポートは、
一度たりともできなかった私です。


これはブログで新境地を切り開くチャンスかも、
と企み、即座に「やります!!ぜひやらせて下さい!!」
と、お答えしました結果届けられましたのがこちら↓
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早どりのカリフラワー、その名も「姫かりふ®」


通常だと12~15cmで収穫するところを、
6~8cmの大きさの時に収穫しているのだそう。
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まるでカリフラワーのミニチュアのようですが
れっきとしたお野菜。
軽くゆでて食べてみて、ということだったので、
早速やってみました!!

しっかし…。かわいいなぁ…。
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で、ゆでること数分。


まずは何もつけずに食べてみました!
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「中身が詰まって、食感がよく、味が濃い」
それが姫カリフ®の特徴とのことなんですが、
ホント、そのとおりでした!!


普段、カリフラワー自体を食べることが少ないんですが、
なんというか、私のカリフラワーに対するイメージは、
添え物的といいますか…。
単体では食べることがない野菜、という認識でした。

でも、この姫カリフ®は、
味がしっかりしているからか、
それだけでも十分に味わうことができます。

その後、少しマヨネーズもかけてみました。
ビールが好きな私なんかは、
これぐらいの味付けで、
おつまみとかにも使える気がします。

それに、煮崩れしにくいということなんで、
カレーの具にしてみてもいいかもしれませんね~。

今回はとりあえず味わってみよう、ということで、
できる限り手を加えずにいただいてみたんですが、
今後、色々なお料理に試してみたくなるお野菜です。


さて。
実はこの「姫かりふ®」。
本学三陸復興推進機構の中の園芸振興班が、
三陸の気候・風土に適した野菜として、
栽培普及を行っているものの一つ。

その活動詳細は↓のHPでご覧いただくとして。
がんちゃんの野菜畑


この他にも夏イチゴや、
クッキングトマトなどの普及も行っているんですが、
その中でも「姫かりふ®」は
東日本大震災からの復興を目的として生産される
早どりカリフラワーの呼称として、
岩手大学が商標登録をしているんです。

だから「®」をつけております、はい。
とはいえ、上記の目的に合致して生産されている場合には、
無償でご使用いただける商標とのこと。


三陸というと海産物を思い浮かべる方が多いと思いますし、
確かに豊かな海産物は大きな魅力なんだと思いますが、
豊かな農作物だって立派な魅力の一つになるかもしれませんよ!!

超伝導加速空洞

2014.12.01

12月に入りましたね。
今年もあっという間だったなぁー…と、多くの人が一年を振り返る日だと思います。今週には本格的に雪が降る予報も出ていますし、岩手県ではインフルエンザも流行し始めているようです。みなさま、どうぞお気を付け下さいませ。

さて、10日ほど前になりますか。
先月の21日に、本学で「加速器科学連続セミナー」が開催されました。

この「加速器科学連続セミナー」は11/21の開催で第5回を迎えました。ILC(国際リニアコライダー)や東北放射光施設構想の実現に向け、加速器科学研究の領域を少しでも多く学べるよう、一般の方も参加できる形式でスタートしたこのセミナー。5回目は、実際に

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電子や陽電子にエネルギーを与えて加速させるための「超伝導加速空洞」の展示がありました。
約40センチぐらいの直径なのですが、正直なところ「あれ?、意外と小さい?」という気が…とはいえ、ワタシ達が実際に目にしているのは他のパーツで周りを覆った【実験装置】としての姿ですからね、うっかり勘違いするのも無理はありません。

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セミナーは、八代副学長のご挨拶のあと

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KEK(高エネルギー加速器研究機構)の山中先生からのご講演でスタート。ニオブという金属を使う意味や加速空洞の作り方をわかりやすく解説いただきました。作り方、なんて簡単に表現しましたが、製造過程には電子ビーム溶接や電解研磨など、非常に高度な技術が用いられておりました。
電解研磨を用いた表面処理については、

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同じくKEKの沢辺先生からご講演がありました。
なんでも、ILCで求められる加速空洞には当然ながら条件があり、性能を向上させるためには空洞内部の表面処理が非常に大切になるとのこと。もちろん、そのためには溶接の段階から技術が必要になるわけですが、内分の表面処理では別の技術が求められるわけで、それについての解説をいただきました。

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興味深いご講演に加え、実際のパーツの一部に触れることもでき、大変貴重な経験に繋がったと感じています。一般の皆さんも多く参加されていることから、ILCや東北放射光施設への期待が高まっている事を実感したセミナーとなりました。

それにしても、ニオブって重いのね…。

研究成果報告会

2014.09.17

工学部では、将来有望な研究に対し重点的に研究支援を行うための「基礎研究支援」制度と、研究を効率よく進めるための「学術支援員」制度が充実しています。
これらの制度は毎年募集・採択がなされておりますが、今日は昨年度採択分に関する報告会の開催日でした。

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室内、若干緊張気味?。

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お一方目は、機械システム工学科助教の末永先生。
二酸化炭素を大気へ放出しないための燃焼システムの研究をされておられます。
本日のご報告では、現在実用化に向けた研究が進められている二酸化炭素回収・貯留システム(CCS)にて、より効率的に二酸化炭素を回収するための燃焼システム構築に最も重要となる「火炎」に焦点を当て、その特性や影響の調査内容についてお話しいただきました。

お二方目からは学術支援員の方々からのご報告でした。

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まず最初は、中国からいらっしゃった研究員さん。
ゴム材料の成型において行われている表面の改質について、出来るだけ少ない過程で効率の良い改質を行うための研究グループにて行った研究成果を報告されていらっしゃいました。

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お次は、タイからいらっしゃった研究員さん。
日本の伝統家具に使われている「組み木」の手法からヒントを得た立方体のおもちゃを使うと子どもの形状認識力が高まることか
ら、新たな3Dデジタルコンテンツの作成に向けた報告を、全て英語で話されました。

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最後の方は、日本の研究員さん。
唾液に含まれる成分濃度からストレス状態を見定めようとする研究テーマについて、従来までのメンタルテストの評価と唾液成分との比較に関する報告をされておられました。

本日の報告会は、各自15分の持ち時間だったのですが、どの研究も非常に興味深く、また、今後の展開が気になるものばかり!。

これからの研究に期待が高まりますね(^^)。
報告者のみなさま、大変お疲れ様でした。

国際会議へ初参加!(その2)

2014.09.03

はい、そんな訳で国際会議の運営に携わってまいりました。
記録を見返してみると、「この会議の運営に入ってもらえませんか?」という打診を受けたのが5月末。
この頃から具体的な準備が始まっておりました。

昨日のエントリーで桃Bloggerさんが触れてましたが、今回の会議は岩手大学と高エネルギー加速器研究機構が共同で開催していたため、打合せの際も主にこの両機関から出席されています。
出席と言っても距離が遠いため、どこかに集まるのではなく、ネット会議。
いやー、初めてインカムとやらを使ってみました。
なんかね、自分がいきなりIT化した気分。

こうした下準備を経て開催された今回の研究会。
室内では(もちろん英語で)ILCに関連する様々な内容で議論が交わされていました。
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(いや、英語がサッパリな身としては、「交わされていたようでした」と書くのが正解かもしれません・・・)

このような国際会議で欠かせないのが「バンケット」
直訳すると「懇親会」
「会議の成否はバンケットで決まる!」とは担当者の弁ですが、地元の風土を知る一つの大きな手法であることは間違いございません。
県南一関は餅文化、ということもあって、餅つきのパフォーマンスやお振る舞い、また寿司職人さんによる握り披露や笹の葉の飾り切りなどなど、地域の文化、日本の文化を知ってもらえるような企画を考えました。そのかいあってか、参加者の皆さんに楽しんでもらいました。
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今回の会議で、私が担当したのは「会計」
金庫を肌身離さず持ち歩いてました。
現金管理はもちろんなんですが、この金庫に入っていたもう一つの重要なもの。
それは、「領収書」
開催初日に参加費を徴収する役割も担ってました。

するってーと、
・現金数十万を預かる=責任重大
・領収書が手元にないと受付を始められない=遅刻できない
・参加者の半数近くが外国の方=英語
このプレッシャーのため、眠れぬ夜を過ごしていたのは秘密です。

と、我々も色々準備をしていたんですが、会場となる一関市でも様々な準備をされておられました。
例えばこちら、駅前に設置された提灯看板には
Welcome to Ichinoseki Cityの大文字の下に、今回の研究会のタイトル「POSIPOL2014」の文字が。
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今回の研究会のために作成されたんですね。

またこちらは、参加者全員に配布された「ILC Tシャツ」
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ILC International Linear Collider
の文字と、建設予定ラインが入った地図がデザインされています。
うーん、力入ってるなぁ。

と、色々準備して無事に終わった研究会。
終わってみて思うのは
・準備は大事
・準備していないことが突然起こっても、柔軟に対応することがもっと大事
・これからは、英語も大事
私としては苦手な要素が多分に含まれていますが、そこに気づいたことも収穫の一つかな?と思っています。

以上、国際リニアコライダー(ILC)に関連する研究会「PosiPol2014」の報告でした。
See you.

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