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岩手大学の「かたい」もの

2013.10.10

さてさて、私が引いたお題はというと、
ファイル 1550-1.jpg
「かたいもの」

はてさて、大学で「かたいもの」といえば...

まずはやはり、大学一硬派なコイツに話を聞いてみましょう。
がんちゃん

ふむふむ、がんばりやで、南部せんべいや冷麺など地元の特産が好きで、ダイヤモンドを目指してると。

ほうほう・・・
 
 
さすががんちゃん、硬くてこれ以上掘り下げられないよ!!

てことで、このプロフィールをヒントに、次のかたいものを探してみようか。

がんばりやは...みんながんばってるでしょうし、構内でダイヤモンドが採掘されたって話は聞いたことも無い。

地元の特産品で、かたいもの...
あ、南部鉄器?!
そういえば生協でも南部鉄器の風鈴を扱っているほどメジャーな、岩手を代表する特産品です。

そんな風土もあってか、工学研究科には全国でも珍しい金型・鋳造専攻の大学院も設置されています。
このように、岩手大学では鋳造に関する知識・技術・道具を備えているため、専攻の研究のみならず、研修地域貢献イベントなどでも鋳造が執り行われ、エキスでもご紹介してきました。

ということで、今回は鋳造のキーパーツ「鋳型」について取り上げてみます。

一般的には砂を用いた「砂型」が使われるそうで、実験やイベントなどもこちらを使っています。
他には、精密なもの(仏像やゴルフヘッド等)用の「石膏型」、南部鉄器など用の「焼き型」などがあるそうです。

その一般的な「砂型」にもいろいろあって、例えばこの写真
ファイル 1550-2.jpg
は全て砂型なんですが、固める方法が違いまして
黒:薬品
茶:熱
白:ガス
を用いてそれぞれ固めるんだそうで。

これらの砂型は、「鋳砂」にベースとなる「型」を埋め固めて「鋳型」を作り、溶解させた金属を流し込み「鋳物」を作ります。
その「型」の材料としてよく用いられるのが、木、金属、樹脂などです。
柔らかい木や樹脂でモデルを作り、これまた柔らかい砂を用いることで、同じ形で金属製の「かたい もの」を作り出す。
先人の知恵ですねー。

その知恵を学ばんとする学生さんたちが、実習で作ったのがこちら
ファイル 1550-3.jpg
ペン皿で、左が鋳物、右が型です。
型の方は機械加工で作ってあるので、表面の質感が違うのがわかるかと思います。

イベント用ではこのように
ファイル 1550-4.jpg
可愛らしい型も使って、子どもたちにアクセサリーを作っています。

と、ここに写ってるのが「型」と「鋳物」で、「かた いもの」

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さて、明日はラストの紫Blogger。
どんなテーマで何を取り上げるんでしょう。
お楽しみに!