2019.09.06
左右対称。
それは、均整の取れた美しさ。
それは、大いなる安定。
それは、自然のあるべき姿。
いわば、神の遣わした奇跡の造形。
そう、思いませんか?
今までのエントリーに目を通してみても、学章のモデルになっている桐の葉も、てんとう虫にかじられるじゃがいもの葉も、はてはあの悪魔的に禍々しいアメリカオニアザミでさえも、その奇跡的な造形美をたたえております。
そう、自然の世界は均衡に溢れていたのだ!
先日、教育学部の中庭とも言える自然観察園で見かけたこの葉っぱももちろん、美しき対称性を見せてくれていました
が、しかし。
ふと視線をずらすと、そこにはそんな自然の摂理を覆す驚愕の様子が。
非対称。
ヒタイショウ。
アシンメトリー。
なんだこの神をも恐れぬ姿。
もちろん先程の左右対称の葉と同じ種類ですし、それどころか同じ枝。
これらの分布を見てみますと、
対称な方は枝の先端側なのに対し、
非対称の方は、根元側にあります。
植物が、枝を伸ばしながら、葉を広げなから成長していくことを考えると、若いうちは部分的にえぐれた対称形で、成長に従いえぐれ部分が段階的に埋まり、最後は普通の(?)葉っぱ形になっていく
ってこと?
そんな、時系列的にも、形状的にも、非対称なこいつ。
ネタとして取り上げてみましたが、一番気にかかっているのは、
名前。
これ、なんだ?
やっぱり園児と一緒に回らせて貰えばよかったかな。