連日、実習の内容てんこ盛りでお送りさせて頂いております、
前期の風景です。
農学部1年生の総合フィールド科学実習もいよいよ残りわずか。
前期も終盤に近づいてきますと、圃場での実習はいよいよ収穫ラッシュです。
ちょっと前(6月終わり)の様子ですが、こちらはほうれん草の収穫。
スーパー等でよく買い求めているほうれん草は
たいていがハウス栽培のものです。
(安定した品質のものをまとまった量作ることができます)
一方、皆さんのほうれん草は露地(屋根や囲いなし)栽培。
ハウス栽培よりも品質にばらつきはありますが、
太陽の光と春~初夏の風をいっぱい受けて育ったほうれん草、
肉厚な葉っぱでおいしいはず。
露地のほうれん草は市販で買える場やタイミングも限られていて、
実はめったに食べられる機会がない、レアなものなんですよ。
そういえば以前「植えた種に名前がつけられている」という話題を
お送りしましたが
このほうれん草…1列ごとに武将の名がつけられているのですが…
これは領地?領地なのか?
だとすると、僅差ではありますが、徳川家康が優勢のもようでした。
図らずも、史実と同じ結果になったわけですね…。
ダイコンもまるまると大きくなりまして、
みなさん笑い声と歓声交じりにボッコボコ爽快に引き抜く様子は
見ているだけでこちらも楽しく元気な気持ちになります。
そして、今年はわりと出ました
いわゆる「セクシー大根」。
これはもうSNS映え一直線なやつですね。
「セクシー」だと女性の美脚にしかなぞらえられないので、
ここはジェンダーフリーとして「個性派大物」とでも呼びましょうか。
こちらの個性派大物は、くっきり分かれた3本足。
引き抜いて邂逅したその瞬間は爆笑なのですが、
いざ実際に自宅に持ち帰って食べたり保管したりとなると
「食べづらい」「スペースをとる」「なんかこわい」と
案外不評な個性派大物ダイコン。
最終的にじゃんけんに敗北したことで持ち帰ることになった学生さんは
「これ、1本ずつ3回食べられる!」と
とても前向きなコメントを残し、嬉々と新聞紙に包んで持って行きました。
そうか、たしかに3回に分けて食べられるぞ。
何事も、角度や見方を変えて見ると案外良いこと、たくさんあるのかも。
わたしも、目の前の大変なことを憂鬱に思うだけでなく、
違う角度から見てポジティブに考える余裕を持とう、なんて
おそらくまだティーンエイジャーの学生さんから教えていただいたのでした。